セイタカアワダチソウの主張

「わたしは、ブタクサではありません」

 

そのとおり、なのです

これまでの〝見た目からの思い込み〟

および〝濡れ衣(ぬれぎぬ)〟に

お詫びしきれないほどの

申し訳なさです

 

そうなんです

こちらの植物の名前は

『セイタカアワダチソウ』

キク科の多年草だそうです

 

黄色い花を

三角のすそ野を広げたように

咲かせる姿が

花粉をまき散らして

ヒドい花粉症被害を人類におよぼす

「特定外来生物ブタクサ」

に、とってもよく似ていることから

生じていた「冤罪」でした

 

『セイタカアワダチソウ』の花粉は重く

飛び散ることはないそうです

 

『ブタクサ』は

北アメリカからやって来た

(一説によるとマッカーサーにくっついてきた?)

『セイタカアワダチソウ』と同じ

キク科の多年草だそうです

 

群生している黄色い花を見るたびに

「うわっ、ブタクサじゃ!」

と発言するのを見かねた友人から

かねてより「ちがう植物」と指摘されていました

 

世界的な植物分類学者

牧野富太郎先生が遺された

〝自然にとけこんでこそ

多くのものを学びとることができます〟

という言葉を大切に胸に刻んでいる今、

『セイタカアワダチソウ』が受けている

〝いわれのない誤解〟を解くことが

〝まにみち〟の大使命と思い立ちました

 

調べてみると、その違いは

「葉っぱ」の形にあるそうです

『ブタクサ』の葉はリアス式海岸のように

細いワンド(入り江)が入り組んだギザギザの葉

『セイタカアワダチソウ』の葉はギザギザでなく

笹の葉のような形をしているそうです

 

風のない今日、黄色い花を見つけて

そーーーっと近寄って

写真に収められたのは

『セイタカアワダチソウ』と確信したから

葉っぱが笹の葉でした

 

誤解を解くための「検証」をするには

対する『ブタクサ』の映像を収めることを

避けては、お伝えすることが叶いません

 

『ブタクサ』を撮影することなんて

想像するのも恐ろしいこと

考えただけで目がかゆくなります

宇宙服のような装備で望むしかありません

ドラクエの〝戦闘BGM〟が

今から鳴り響いています

 

本当の人類の敵は『ブタクサ』ではなく

〝偏見〟そのもの

自らを律してお届けしたいと

ここに宣誓いたします

2023年10月09日|日日のこと:daiary