一滴の水から

記憶が定かでなくて

とんと思い出せずにいるのですが

どちらかの小学校の給食前のご挨拶の時に

お当番さんとクラス全員で

 

「ひとつぶのお米にも大地の恵みがこもっています

手をあわせて(ぱちん)

いただきましょう

いただきます!」

 

と、言葉を添えてから

食事を始めていたのを

今日の雨の

一滴の水から、思い出しました

 

もしかしたら、そのご挨拶のはじまりが

「一滴の水にも」

だったような...

 

うろおぼえ発動です

 

きのうの新聞記事に

高梁川上流のダムの水が少なくなっていて

今月14日から「第1次取水制限」が始まる

とありました

主に企業や工業地帯への制限で

生活用水への影響は

今のところは、ないそうです

 

とはいえ「取水制限」という言葉には

敏感にならざるを得ません

 

そんなに昔ではない過去、

高梁川が干上がって

何日も何日も断水した

〝あの時〟の記憶は

深く刻まれているからです

 

調べてみると

平成6年(1994年)のことでした

高梁川だけでなく

被害は関東から九州の広い範囲で起こり

〝高梁川地域での取水制限は

7月16日から11月30日までの138日間〟

だったそうです

 

ほんの数年前

すでにコロナ禍の状況にありましたから

令和2年か令和3年のことだったかと

思われます

広島県の南部で大規模な渇水被害が起きて

当時、尾道で暮らしていた

知り合いのご子息へ水を届ける

お手伝いをした記憶も

ブログを記しながら甦りました

 

大きなポリタンクはおろか

箱売りの水のペットボトルも

この近隣のホームセンターですら完売状態

やっとポリタンクを手に入れられたのは

ガソリンスタンド

でした

 

尾道へむかう国道沿いのお店は

すべて閉まっていて

あのゴーストタウンのような光景は

さすがに、うろおぼえの私でも

鮮明に眼に焼きついてはなれません

 

心配になったのは

きのうの新聞には

〝平成6年渇水〟のことが

ひと文字も触れられていなかった

ことです

 

〝渇水〟は〝天災〟です

〝記憶の継承〟はとても大事と考えて

できる限り、たどってみました

 

〝豪雨災害〟とならべて語ることは

できませんが

「日頃からの意識が大切」という姿勢は

わすれたくないものです

 

〝一滴の水から思うこと〟

ここに遺します

2023年11月10日|日日のこと:daiary