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チャイコフスキー〝先生〟

〝ジャズ〟から〝クラシック〟へ

今日も〝LIVE〟を楽しませていただきました

こうして様々なジャンルの音楽に親しめることに

ありがたさを感じています

 

本日はキャメラマンとして

推参いたしました

いつもお世話になっています

くらしき作陽大学・作陽短期大学へ

 

開かれたのは、玉島の地域の皆さんからの

注目度も高い

『作陽管弦楽団プレミアムコンサート』

選び抜かれた学生と作陽OB・OGの皆さんによる

華麗で迫力のある演奏が魅力の

〝大クラシックコンサート〟です

 

演奏されたのは、

R.ワーグナーの「マイスタージンガー」前奏曲

W.A.モーツァルトの「管弦楽のための協奏交響曲」

そして、

P.チャイコフスキーの「交響曲第6番《悲愴》」です

 

《悲愴》は、チャイコフスキー最晩年に作曲され

お亡くなりになる9日前に

ご自身の指揮によって

初めて披露されたそうです

 

いったいどんな心情で楽譜を書かれたのか...

もうほんとうに《悲愴》としか

表現のしようがないほどの

悲壮感にあふれています

 

ですが、ただ悲しいだけの旋律に

とどまってなく

第1から第4楽章まで

およそ50分にわたる演奏の間

感情は揺さぶられ続け

ただただ〝没頭〟してしまったのは

楽曲から〝壮絶なる人生〟そのものを

思い浮かべたからなのかも

しれません

 

さて、〝チャイコフスキー〟と聞いて

真っ先にみなさんが

思い浮かばれる曲は、なんでしょうか

 

3大バレエ組曲

「白鳥の湖」「眠りの森の美女」「くるみ割り人形」

は、私が幼少のころより愛聴していた

10枚組のクラシック音楽レコード

「少年少女 世界の名曲」に

収録されていましたので、特に親しんで

聴いていました

(参考ブログ『続 クラシック音楽のこと』

 

不思議なことに

音楽とともに刻まれた記憶というのは

メロディーだけじゃなく

その当時に〝していたこと〟も

思い出すのですね

 

個人的なことでいえば

「くるみ割り人形」から思い出されるのは

中学生のころの〝掃除の時間〟

放送室から全校一斉に

掃除の〝BGM〟として流されていました

 

〝掃除〟という日日の営みの中で

軽快なリズムと覚えやすいメロディーが

多感なころに刻まれていたことを思うと

〝チャイコフスキー〟という偉大なる

音楽家は、中学生時代に

〝私という人間〟を作ってくれた

〝先生〟でもあった、と

今更ながらに思います

 

《悲愴》を聴きながら

〝人生〟を思い浮かべたのは

音楽から受け取った

〝遺伝子〟のようなものを

感じたからなのかもしれません

2023年11月25日お仕事のこと:work

LIVE

朝からもやもやしていました

〝LIVE〟を文字で伝えることの難しさに

 

昨夜、4年ぶりに開かれた

「クラシキ・サマーナイト・ジャズフェスティバル」

第29回という歴史あるジャズの祭典に

身も心も酔いしれてまいりました

 

お仕事として記録できましたらば

なんという幸せなことでしょう

残念ながら撮影スタッフは写真の方のみで

動画として記録はされていなかったようです

 

舞台は4部構成で

地元で活躍されている女性グループ

〝遠藤マリ with ジャズフラワー〟さんや

東京を中心に活動されていて

超有名人に楽曲も提供されている

〝大場俊クインテット〟(5人メンバー)の

皆さんによるオリジナル曲の演奏、

そして、バンド結成56年という歴史を

ビッグバンド・ジャズに捧げてこられた

地元倉敷が誇る名バンド

「カウントハード・ジャズオーケストラ」

&ヴォーカリスト〝吉田純也〟さんを迎えての

オールディーズ・ナンバーの数々

...あぁ、めくるめくとはまさにこのひととき

あっという間の3時間でした

 

 総勢34名の

「カウントハード・ジャズオーケストラ」を

率いていらっしゃるのは

トランぺッター〝松井大圓〟先生

高野山倉敷別院・地蔵院のご住職にして

御国幼稚園の園長先生でいらっしゃいます

 

毎年3月に挙行される〝卒園式〟では

すべての式を終えて

卒園児たちが退場する際に

園長先生が「蛍の光」を吹いて見送るという

とってもハートフルなシーンで

幕をおろします

 

〝泣き〟のトランペットの響きが

感動にさらに拍車をかけて

ナイショですが、毎年記録させていただきながら

鼻の奥がツンツンと...しています

 

...と、ここまで記しながら

昨夜のジャズ・フェスのことが

どうしたら伝わるのか...

もんもんとしたままですね

 

やっぱり〝LIVE〟を

文字にすることは難しく思います

たとえ、話術がどんなに優れていても

言葉では伝えきれないとも思うのです

 

それは、記録された映像を後で視聴しても

また、昨今はやりのネット中継でも

その場に居るからこその

真の〝ライブ感〟は

得られないと感じています

 

空気の振動や

会場全体を包む音の奥行きを感じ

ひとが集ってこその〝高揚感〟と

一体となって

〝生きている実感〟をつかむ

 

〝LIVE〟とは

〝生きる〟という意味も

込められているのですから

 

また、ひたりたいものです

〝LIVE〟に

2023年11月24日日日のこと:daiary

小春日和の小雪

10月11日のブログ

ご紹介させていただきました

くらしき作陽大学・作陽短期大学の演奏会

『重利和徳ピアノリサイタル』

 

予定どおり、あさって11月24日(金)

地元のケーブルテレビ「玉島テレビ放送」の番組

『作陽ミュージックギャラリー』で

放送させていただきます

 

今日は一日、その編集に勤しみまして

日の光をあびに外へ出たのが午後2時のこと

まるで春を思わせる暖かないい日和だったかと

その時はじめて知った...というわけです

 

日記を開いて、今日が

二十四節季の〝小雪(しょうせつ)〟

だったことも

そこで気がついた...という次第です

 

季節のうつろいを捉える感覚に

〝慣れ〟みたいなものが自分自身に

生じている

「コレハ、イカン...」と

思い直して、ちょっと出かけました

地元玉島の氏神さま

〝羽黒神社〟さまへ

 

11月の〝ご朱印〟をお授かりして

境内から北を望んだ一枚が

冒頭の写真です

 

遥照山の峰が、うっすらと

霞んでいる風景に

これは黄砂か春がすみか、と

これまた季節がこんがらがってしまいました

 

いくら〝小春日和〟とはいえ

晩秋に見た記憶はありません

 

...と、ここから

地球の環境問題のお話には

いたしません

 

季節のうつろいをキャッチする

心の〝アンテナ〟は

いつも磨いていたいという

お話です

 

気がつかないうちに

気持ちが何かに追われていたのかも

しれないという、コレハ

ひとつの

心の〝バロメーター〟なのかもしれません

 

〝季節感〟

大切ですね

2023年11月22日日日のこと:daiary

結網山からの玉島

今年の春に、土佐ノ国・高知の土を踏んで以来

やっと再訪が叶いました

長い間、心の奥底でうずうずしていたことが

晴れたような達成感に

満ちています

 

令和5年5月と6月放送の〝まにみち〟で

第194回から第196回の

3回にわたってお届けいたしました

〝高知県立牧野植物園〟

 

春4月...広い園内を

牧野富太郎先生が歩かれたような

〝植物探索〟の気分で

わくわくしながらゆったりと歩いていたら

あっというまに閉園時刻となりました

 

その時に、ただひとつだけ

訪ねられなかった場所が

南園の奥にある

〝結網山(けつもうざん)〟

と名付けられた

小高い丘です

 

〝結網〟または〝結網子(けつもうし)〟は

牧野富太郎先生が

二十歳のころから生涯用いた〝号〟です

(号:学者や画家などが本名とは別に設けた名前)

 

〝結網〟とは、故郷・高知県佐川の

寺子屋で学んだ中国の歴史書〝漢書〟の言葉

「淵(ふち)に臨(のぞ)んで

魚を羨(うらや)まんよりは、

退(しりぞ)いて

網(あみ)を結(むす)ぶに如(し)かず」

(物事にのぞんで、手をこまねいているより

手段を見つけて、まず実行することの意)

に由来するそうです

 

緻密な備えは〝植物図〟に描き置き

日本全国への幅広い〝植物採集〟を実行し

植物分類学の道を貫かれた

牧野富太郎先生の〝生きざま〟をも

表しているようで

〝結網〟という号のその意味を知ることで

いっそう、心がふるえました

 

春のあの日から、季節は巡って晩秋

念願叶って訪れた

〝結網山(けつもうざん)〟の少年広場では

牧野先生、二十歳ごろの面影を刻んだ

「牧野富太郎博士少年像」が

出迎えてくれました

 

てのひらを太陽に透かして

未来への希望をたたえているかのような姿に

これからの〝みち〟を進む

勇気をいただきました

 

その像から20段ほどの石段を登ったところが

〝結網山(けつもうざん)〟の頂上です

 

生前、牧野先生が特に好んだ、ゆかりの植物が

なだらかな山の頂に集って

先生の魂をなぐさめるように

元気に育っていました

 

山頂から南をのぞむと

キラキラと水面が輝いていました

高知平野を流れて太平洋へと注がれる

〝鏡川〟の河口が夕日に照らされていて

そこに

水面に浮かんでいるような

丸い〝玉のような島〟が見えました

 

調べてみると

その島の名前が文字通りの〝玉島〟!

牧野富太郎先生ゆかりの土佐ノ国・高知で出会えた

わがまち〝玉島〟と同じ名前の島!

これ以上のご縁がありましょうか

 

どんな島なのかは、まだわかりませんが

高知というところは

まだまだ知らない、知られていない魅力に

あふれていそうです

2023年11月21日まにみち:manimichi

寒風より南風(なんぷう)

倉敷(クラシキ)地方、今日の風は

西寄りの風

最大風速 9.3m/s

だそうです

あまりにも風が強いので

日本気象協会のホームページを

拝見しました

 

西からの風ということで

木枯らしには当たらないようですが

まぁさむいこと、この上ありません

 

雪国を思えば

本当の「寒風吹きすさぶ」という表現には

ちょっと遠いのでしょうが

秋から冬への季節の〝グラデーション〟も

感じられないまま

冬に突入した身にとっては

なかなかに染みるものがあります

 

「吹きすさぶ風が、よく似合う」

という歌詞で始まるのは

石ノ森章太郎原作のアニメ

『サイボーグ009』

サイボーグ戦士として戦う悲哀を歌った

名曲中の名曲です

作曲は「カナダからの手紙」や必殺シリーズの

音楽で知られる〝平尾昌晃〟さん

作詞は原作者〝石ノ森章太郎〟さんです

ちなみに『サイボーグ009』の

劇中BGMを手がけられたのは

〝すぎやまこういち〟さんです

作曲の時期が重なっていたのでしょうか

『ドラゴンクエスト』の音楽のモチーフと

同じ曲があったりして

二つの作品を聴き比べては

ひとり悦に入っています

 

木枯らしに似た今日の〝寒風〟で

やっと色づた木々の葉っぱが

たくさん飛ばされていました

 

〝寒風〟よりも〝南風〟がいいです

 

高松から高知を結ぶ

〝土讃線(どさんせん)〟を走る列車は

特急〝南風(なんぷう)〟号

岡山から高知へ直通で行ける

大人気の〝アンパンマン列車〟も

〝南風(なんぷう)〟号の仲間です

 

あぁ、吹きすさぶ風は似合わなくていいから

風に乗って旅したいと思う

今日という日日です

2023年11月18日日日のこと:daiary

第207回〝まにみち〟完成しました

まるで川くだりのように

真備町・小田川から

高梁川・潮止堤防を越えて

思いを海、〝瀬戸内海〟へと

巡らせました

 

一昨年の12月からお届けしています

〝虹オープニング〟

(由来はコチラのブログに記しています)

には、七色の映像がかぶさる前の

ベースとなる写真があります

 

その回をぴったりと象徴する写真だったり

隠れたテーマを潜めていたり

全編を観終えたあとで

〝なるほど〟と気づくような

遊び心で選んでいる写真も

あります

 

今回は〝海〟です

撮影場所は、おとなり浅口市寄島町にある

かつての島〝寄島〟です

 

干拓されて陸続きとなったのは

昭和58年のことだそうで

その恩恵をいただいて

ちょっとそこまでの〝島〟へ

時々、深呼吸しに訪ねています

 

島の西には、海の中に3つの大さな岩が

一列に並んでいる〝三ツ山〟と

呼ばれる観光名勝があるのですが

もともと地元で呼ばれていた名前は

〝さぶろー〟でした

3つの岩は

「いちろー、じろー、さぶろー」

の3兄弟、だそうです

 

...というわけで、まわりの知り合いは

誰もこの島を〝寄島〟とは呼びません

 

ここは「三郎島」または「さぶろー」なのです

 

かつての〝島〟というだけあって

秋から冬にかけて、水は澄んでいて

浜辺の波しぶきも

沖の岩場と砂浜の貝殻の多さからでしょうか

ちょっとおもしそうに

打ち寄せてくれるのが

気に入っています

 

そんな〝さぶろー〟の海を

今回、オープニングのベース写真

(〝まにみち〟設定資料での名称は

〝虹OP0(ゼロ)〟です)

と、エンディング

〝笑顔で、撮ります写真〟に

同じカットを使わせていただきました

 

地球という星で生きる

私たちの周りは

いろんなことやものが

巡りめぐってつながっている

そんな〝輪廻(りんね)〟のような思いを

オープニングとエンディングに込めて

表現してみました

 

自然環境に舵をとりすぎて

すこぉーーーーし

ヘビーに感じられるところは

今回ありますが、これも

〝まにみち〟を作らせていただいている

私という〝ひと〟の一側面と

思っていただけると

うれしく思います

2023年11月16日まにみち:manimichi

ホットなトウガラシ

すこしだけですが

きのうよりは寒さがゆるみましたが

小春日和と呼ぶには

肌寒い一日でした

 

というわけで今日も

ホッと温まる一枚をお届けいたします

写真は鑑賞用の〝トウガラシ〟だそうです

実家で育てられていたので

母に教えていただきました

 

トウガラシは特に好きな薬味です

四国・香川県の塩江街道から四国山地を越えて

徳島県・美馬でいただいた

〝ミマカラ〟はバツグンに辛くて

味に深みのある、いいトウガラシでした

値段もいい値段だったので手を出せずに

帰ってしまったことは

痛恨のミスです

 

あのトウガラシにまた会いたい、と

寒くなるたびに

味覚がウズウズしてきます

 

ところで鑑賞用〝トウガラシ〟の

赤いのは食べられるのでしょうか

聞きそびれました

2023年11月14日日日のこと:daiary

今季初ストーブ

さむい友だちは訪ねてきてませんが

こちらの写真から、

「遠慮はいらないから

あたたまってぇ ゆきなよぉ」

(参考出典:森進一『襟裳岬』)

 

いきなりのこの寒さは、あんまりですね

ぜんぜん心構えもできていないから

細胞が〝おいてけぼり〟を

されそうです

 

ここはやっぱり体力をつけるために

冬にも〝ラジオ体操〟を

励行したいところです

また、とある情報番組で得た知識から

苦手な〝豆乳〟をカラダに〝投入〟

しています

インフルエンザ予防に効果がある

と聞きまして...

ほんとかどうかは

飲み続けて確かめてみようかと

思っています

 

さて、

おととい11日には、近畿地方で

〝木枯らし1号〟が吹いて

本日13日には、東京地方で

〝木枯らし1号〟が観測されたそうです

 

〝木枯らし〟ってなんなのか

ちょっと調べてみましたら

霜降から冬至の間に吹く

強い北風(最大風速8メートル以上)のことで

気圧配置は冬型の〝西高東低〟

...とまあ、こんなカンジだそうです

 

中村敦夫さん主演の時代劇

〝木枯らし紋次郎〟が改造されて

1号になったわけでは

なさそうです

 

というわけで

今季初のストーブを点けて

なんだか早すぎる冬の訪れに

おろおろしながら

文明のリキに

ありがたみを感じている

今日という一日でした

 

晩秋はどこへいったのでしょうね

2023年11月13日日日のこと:daiary

のぶだう

まるで宝石のようなこの実は

ブドウ科のノブドウ【野葡萄】だそうです

 

牧野日本植物図鑑の表記では

〝ぶだう科のぶだう(蛇葡萄)〟

となっていました

 

なぜにヘビなのか...

「和名ハ野ニアル葡萄ノ意」

と記されてあるだけで

読み取ることは

できませんでした

 

野に生えているイチゴの仲間に

〝ヘビイチゴ〟という名前の果物がありますが

「ヘビが出そうな所に生えている」説と

「ヘビイチゴを好む小さな動物を

ヘビが狙って食す」という説があるそうです

自然環境の食物連鎖を思わせる

深いネーミングではあります

 

〝のぶだう(蛇葡萄)〟は、

普段私たちが食べているブドウとは違って

甘くもなんともないそうですが

野山に暮らす動物さんたちにとっては

まさに〝宝石〟のように貴重な

食べ物のひとつには違いありません

 

岡山県警の生活安全企画課が

防犯の目的で発信している

「ももくん・ももかちゃん安心メール」からは

ここ数カ月、毎日のように

「野生動物の出没情報」が

届けられています

主に〝イノシシ〟や〝シカ〟

まれに〝クマ〟です

 

出会ってしまうと

人が危険な目にあう可能性があるため

注意を促すために送られているようです

 

私たちの安全を守るためには

必要な情報、とは思うのですが

野山の動物さんたちにとっては、

「山の食べ物が足りていない」

ということも

メールから読み取ってしまうのです

 

昨年11月、奥津渓を訪ねた帰りみちに

道路わきにふらりと出てきていた

〝大きなツノを生やしたシカ〟

(ジブリ映画「もののけ姫」のシシ神さまのような)

と会ったとき

驚きと同時に

野生動物の悲しみが伝わってきた気がしました

あの時のシカの眼は今でも

忘れられません

 

里山の入り口あたりで見つけた

〝のぶだう〟に頼ることなく

野山の動物さんたちも

私たち〝ひと〟と同じく

安心して冬を越せますように

祈るばかりです

2023年11月12日日日のこと:daiary

みんな、ひとつなぎ

この写真には

今、ここにある危機の〝一歩手前〟が

写し出されています

なんと高梁川の水が、流れていません

 

本日は北へ〝まにみち〟のロケへ出かけました

地元玉島の

ちょっと遅めの紅葉を探しながら

秋の深まりをお届けしようと

車を走らせていましたら

玉島富田の地にある大きなため池のひとつ

〝増原池〟(ましわらいけ)の水が

とても減っていて

昨日のブログに記した〝水〟のことが

一気に危機感を増した気がいたしました

 

それから〝備南街道〟を西へ走り

真備町二万(にま)を抜け

船穂町から高梁川を訪ねました

 

普段は水の流れで見えない〝中州〟が

浮き上がっているように見えて

その〝中州〟のほとりで

ゆったりと羽根を休めている

渡り鳥さんたちの群れに

上から流れてくる水の少なさを

改めて感じました

 

〝これは、どうしたものか〟と

映像で現状をお伝えするには

〝もうひとつ何かが必要〟と思いながら

一旦引き上げました

 

それから、ロケとは別の用事で

対岸の連島を走っていると

県道に設置されてある電光掲示板に

「節水にご協力ください!」

との文字を見て、思い立ちました

 

連島側から〝潮止堤防〟を撮ろう、と

 

〝潮止堤防〟とは

高梁川の水と瀬戸内海の水(真水と海水)

を仕切る堤防のことで

玉島上成と連島町西之浦を結んで

設けられています

 

その〝潮止堤防〟がすっかり

〝沈黙〟していました

川の水が轟音をたてて勢いよく

海へ向かって流れ込んでいく

いつもの見慣れた風景は

どこにもありませんでした

 

しばらくすると

ひっかけ棒とバケツを手にしたお父様が

〝潮止堤防〟のほとりにやってきて

なにやら仕掛けた網を上げながら

浮かない顔をされていました

 

聞けば、川ガニを捕りに来られたそうですが

一匹もかかってなかったそうです

 

『上から水がこにゃあ、なんも流れてこん』

(上流から水が流れて来なければ、

なんにも流れてこない)

 

川ガニも魚も、山からの養分もなにもかも

下流では受け取ることができないことを

お父様のこの言葉から

気づかせていただきました

 

それは、

海へも何も届けられることはない

という

これは〝瀬戸内海〟の

一大事でもあるのだ、と

 

水が減っているということは

私たちの暮らしを脅かすことだけでなく

自然環境への影響も

計り知れない、ということも

 

自然界は〝みんな、ひとつなぎ〟

私たち〝ひと〟も、その輪の中にいることを

水の流れない〝潮止堤防〟が

静かに、語ってくれて

いるようでした

2023年11月11日日日のこと:daiaryまにみち:manimichi

一滴の水から

記憶が定かでなくて

とんと思い出せずにいるのですが

どちらかの小学校の給食前のご挨拶の時に

お当番さんとクラス全員で

 

「ひとつぶのお米にも大地の恵みがこもっています

手をあわせて(ぱちん)

いただきましょう

いただきます!」

 

と、言葉を添えてから

食事を始めていたのを

今日の雨の

一滴の水から、思い出しました

 

もしかしたら、そのご挨拶のはじまりが

「一滴の水にも」

だったような...

 

うろおぼえ発動です

 

きのうの新聞記事に

高梁川上流のダムの水が少なくなっていて

今月14日から「第1次取水制限」が始まる

とありました

主に企業や工業地帯への制限で

生活用水への影響は

今のところは、ないそうです

 

とはいえ「取水制限」という言葉には

敏感にならざるを得ません

 

そんなに昔ではない過去、

高梁川が干上がって

何日も何日も断水した

〝あの時〟の記憶は

深く刻まれているからです

 

調べてみると

平成6年(1994年)のことでした

高梁川だけでなく

被害は関東から九州の広い範囲で起こり

〝高梁川地域での取水制限は

7月16日から11月30日までの138日間〟

だったそうです

 

ほんの数年前

すでにコロナ禍の状況にありましたから

令和2年か令和3年のことだったかと

思われます

広島県の南部で大規模な渇水被害が起きて

当時、尾道で暮らしていた

知り合いのご子息へ水を届ける

お手伝いをした記憶も

ブログを記しながら甦りました

 

大きなポリタンクはおろか

箱売りの水のペットボトルも

この近隣のホームセンターですら完売状態

やっとポリタンクを手に入れられたのは

ガソリンスタンド

でした

 

尾道へむかう国道沿いのお店は

すべて閉まっていて

あのゴーストタウンのような光景は

さすがに、うろおぼえの私でも

鮮明に眼に焼きついてはなれません

 

心配になったのは

きのうの新聞には

〝平成6年渇水〟のことが

ひと文字も触れられていなかった

ことです

 

〝渇水〟は〝天災〟です

〝記憶の継承〟はとても大事と考えて

できる限り、たどってみました

 

〝豪雨災害〟とならべて語ることは

できませんが

「日頃からの意識が大切」という姿勢は

わすれたくないものです

 

〝一滴の水から思うこと〟

ここに遺します

2023年11月10日日日のこと:daiary

きのうが立冬...でした

今日になって

きのうが〝立冬だった〟と気がつきました

まったく心の余裕というか、

〝のりしろ〟というのは

こんなところに現れてくるのかと

今更ながらに思いました

二十四節季は

気持ちのバロメーターでも

あるのですね

 

こんな状態の時は

いろんなところに意識を向けて

おきたいと思うのです

普段のルーティーンを変えたりもして

 

毎朝あたりまえのように

いただいている珈琲を

〝紅茶〟にしてみたりとか

 

すると、その一日はどんな変化が

あるのかな?とか

 

たとえば

牧野富太郎先生の生まれ故郷

土佐ノ国・高知をたずねる際に

あたりまえのように使っている高速道路・高知道を

行かずに

下道の国道を通って

四国山地を抜けたら

どんな風景に出会えるだろうか

とか

 

...と、まぁ、こんな感じで

思ったりやってみたりすることで

心のバランスをとることも

大切なことかもしれない

と思ったりもする

冬の始まりです

 

ぜんぜん寒くはないんですけどね

 

あ、四国山地は

そろそろ初雪のころかも

しれません

 

あっ、その2

写真は〝チェリーセージ〟という

ハーブの仲間の植物だそうです

ハーブときいて

紅茶を連想した次第です

 

あっっ、その3

心の〝のりしろ〟は

きのう紹介させていただいた

童話作家〝東君平〟さんのエッセイ

『くんぺい 少年の四季』

の一節に登場する言葉です

 

少年雑誌の付録にある

紙工作などの

のりを付けてくっつける部分のことで

 

「杓子定規な物の考え方をせず、

その縁に〝のりしろ〟的余裕を持った

人生を送りたいと思うのだ」

と記されています

 

うっかり、後で思い出すのも

心の〝のりしろ〟ということで

ご容赦いただけると

さいわいです

2023年11月09日日日のこと:daiary

白と黒の世界

おとなりの白い壁に写った

黒い模様は

ここにアトリエを構えてからずっと

伸び続けている

樹木の影、木陰(こかげ)です

 

だれが植え付けたわけでもなく

自然に生えて大きくなった

この子の名前をまだ知りません

 

ある年の夏

伸びすぎていたのでしょう

気がつくと枝はすっかり切られて

〝はげちゃびん〟にされていました

いつのまにか

裏のお宅のお庭に

おじゃましていたみたいです

 

けれどもこの子はたくましい

今年の酷暑もへっちゃらで

気がつけば

屋根より高くなっていました

 

小春日和と呼ぶには暑かった今日

秋らしい澄んだ空気を通った日差しが

くっきり鮮やかな

『白と黒の世界』を

描いていました

 

『白と黒の世界』は

画家で童話作家〝東君平〟さんが

好んで表現されていた世界です

 

小さな一枚の黒い紙の中に

仔犬が一匹座っているのをみつけて以来

黒い紙の中にいる動物や鳥たちを

〝掘り出して〟

(ちょきちょきと細かく切り絵にして)

彼らに

いろんな夢を

語らせてきたそうです

 

「色がないんじゃない

色は、いらないんだ」

 

アンパンマンの作者

故〝やなせたかし〟さんもその才能に

一目おかれていたそうです

 

〝君平さん〟だから見えていた

『白と黒の世界』

その豊かなる想像力(イマジネーション)を

ときどき絵本や童話を開きながら

あまり意識しないで自然に

育てています

 

アトリエのうらの

小さな〝お庭〟で

大きくなった樹木みたいに

2023年11月08日日日のこと:daiary

これからの星

宮澤賢治先生の『銀河鉄道の夜』をもとに

限りある命と

若者への夢とロマンを描いた漫画

『銀河鉄道999』

故・松本零士先生が遺された

永遠の名作です

 

テレビでアニメ化されたのは

昭和53年(1978年)秋のこと

昭和56年(1981年)まで

全114話が放送され、サブタイトルは

それぞれ999(スリーナイン)が

停車する駅(星)にちなんで付けられていました

 

999(スリーナイン)が放送された当時は

思春期真っただ中の

多感な14歳

今も宇宙やロマンや鉄道に惹かれるのは

どっぷりと影響を受けた

〝松本零士ワールド〟からの

贈り物です

 

1979年の夏に公開された

劇場版『銀河鉄道999』の感動が

あまりにも大きかったので

正直なところテレビ版のほうの印象が

薄くなってしまっていたのですが

最近になって衛星放送スカパーの

アニメチャンネル「キッズステーション」で

再放送が始まっていたので

記憶をたどりながら見返しています

 

今日という日に〝停車した駅〟は

第49話『これからの星』

現実に、心の荒むような出来事のあった日に

年を重ねた〝今という時〟に

114話もあるお話の中から出会えた

たった1話の〝心が洗われる〟物語でした

 

銀河超特急999号が停車した『これからの星』は

まるで地球の中の日本の片隅にある

下町のようなまちでした

主人公〝星野鉄郎〟と〝メーテル〟は

「銀河鉄道指定大ホテル」と看板の掲げられた

ぼろぼろの下宿のような宿に泊まるのですが

その夜、竜巻のような大風に襲われて

宿は跡形もなく壊され、

衣服もトランクも

大切なスリーナインのパス

(それがないと乗車ができません)

も飛ばされ、失くしてしまうのでした

 

困っている鉄郎たちに

『これからの星』に暮らす人たちは

とても親切にするのですが

「こんなに親切にするのは何か変だ、

誰かがパスを盗んだんだ」と

鉄郎は逆に疑いはじめます

一番に疑いをかけたのは宿屋の主人でした

 

スリーナインが出発する20分前

ふたりが、あきらめかけていたその時

パスと衣服とトランクを届けてくれたのは

宿屋のご主人と奥さまでした

 

鉄郎が「どうしてパスを使って999に

乗ろうと思わなかったんだい?」と聞くと

宿屋の主人は、胸を張って答えたのでした

 

「働けば、いつか買えるもんなぁ

ひとの持っているモノで、

わしらの手に入らんモノはない!」

 

無事に999号に乗りこめた後で

メーテルは、鉄郎に話しかけました

 

「ここは〝これからの星〟

自分たちの未来を信じているひとは

人のモノをうらやましく思うことはないのよ」

 

物語のラストを締めくくるのは

名声優〝高木均〟さん

(代表作:ムーミンパパ、となりのトトロ)の

ナレーションです

 

「宇宙を旅していると〝これからの星〟が

無数にあることがわかる

この宇宙には〝これからだ!〟と

未来を信じる若者が大勢暮らしているのだ

と、思うと

鉄郎は胸の血が燃えるのを感じた

そう思って見る星々のきらめきは

とても、まぶしかった」

 

〝これからの星〟は

若者だけの星ではありませんでした

未来への希望は

疑うことを知らない

純粋な気持ちのある限り

だれの心にも宿っている、と

 

それは

いくつになっても

変わることはない

そう、思いを新たに

させていただきました

 

今日という日に

書き残したかった

物語です

2023年11月07日日日のこと:daiary

11月のフォトギャラリー

「11月が、こんなにあたたかいと

日本から四季がなくなって冬と夏の

〝二季〟になるかもしれません」

などとニュースがしゃべっているのを聞いて

『そんなことあるもんかぁ!』と

銀河鉄道999の主人公〝星野鉄郎〟のように

叫びそうになりました

いやはやまったく

よくない言霊を電波に乗せるのは

ほんとうにやめていただきたいものです

 

そんな気持ちもありまして

トップページのフォトギャラリーを

昨年令和4年11月に撮影した写真で

彩ってみました

 

〝彩雲〟は福山市に出かけた際に

偶然出会えた〝幸運〟

 

空の青と

イチョウの黄、モミジの赤

3色の奇跡的なコントラストを描いていたのは

真庭市蒜山の〝徳山神社〟さまの境内

 

4枚目の海の写真は羽ばたいた鳥さんが主役

〝コウノトリ〟かと思ったら

〝アオサギ〟でした

 

ススキとナンキンハゼは

玉島港に注ぎ込む〝里見川〟の中州の風景より

 

丘の上に咲いた〝ストック〟と

紫色の花は〝セージ〟の仲間?でしょうか

淡路島の〝花さじき〟を訪ねた時の写真です

 

動画は〝時を旅する芸術〟

写真は〝一瞬を永遠にのこす芸術〟

ちょっと、故松本零士さんにあやかって

表現してみました

 

今年の秋もまだまだ深まりゆくことを

信じて

時を旅しながら

一瞬を永遠にのこしていきます

2023年11月06日日日のこと:daiary

シダーローズ

ほんとうに11月?と思うほど

あたたかな休日に

夏のいでたちで

ちょっとそこまで公園へ

でかけました

玉島中央町の公園

〝交通公園〟へ

 

9月26日のブログ

『一瞬フクロウかと』でお届けした

あの〝ヒマラヤスギ〟の松ぼっくりは

どうなったか気になって

たずねてみると

ひとつだけ落ちていました

 

その形は

まるで木でつくられた精密な〝バラ〟

調べてみると

〝シダーローズ〟という名前だそうです

自然はこんな芸術品を

生み出すんですね

 

どうやら〝バラ〟の真ん中にあたる所が

枝にくっついていたみたいです

 

フクロウと見間違えた

あたまのところも

ありました

 

ゆびで持っているところは

太いハリのような突起が出ていて

ひょいっと弾みをつければ

コマのように

回りそうです

 

スターウォーズに出てくる

〝ダースベイダー〟か

にせウルトラマンの正体

〝ザラブ星人〟のような

ユニークな表情をしていますが

ちゃんと形を整える方法が

あるそうです

 

ダイヤモンドだって

ちゃんと磨かれて価値ある宝石に

変身するのですから

この出会えた〝自然界の芸術品〟を

ステキに

変身させたい意欲が

ふつふつしてきました

 

ヒマラヤスギの別名

〝クリスマスツリー〟からの

贈り物ですもの

2023年11月05日日日のこと:daiary

令和4年4月の小田川

第206回〝まにみち〟をご覧いただいた

〝ファン〟の方から、うれしいご感想を

いただきました

 

「小田川の〝通水〟はニュースで見ていたから

出来たらいつか見に行ってみたい

と、思ってたら〝まにみち〟で

取り上げてくれたので

感激しました」と

 

〝まにみち〟を観ることで

〝ちょっとお出かけした気持ち〟になれたり

〝行きたかった場所を訪ねられた歓び〟

を感じられたり

そんな、手にとれる〝まにみち〟を

お届けできていることが分かって

私の方こそ

ありがたい気持ちで

いっぱいになりました

 

小田川のことをお届けしたのは

今回が2回目、はじめは

1年半前の春のことでした

 

第168回

『高梁川地域大好き芸術祭〝たかげい〟

わがまちの北の国から』

(放送日:令和4年(2022年)4月8日)

で、訪ねさせていただきました

 

今回と同じように

車載カメラ「クリップくん」

(ドライブレコーダーのようなカメラ)

で、撮影しながら走行しています

同じみちから見た風景の違いも

ご覧いただければと思います

 

タイトルの『北の国から』は

この日訪ねた真備が

わがまち玉島から〝北にあるまち〟

という意味でつけいています

 

というわけでBGMは

ドラマ『北の国から』のサントラからです

 

河原で偶然出会えた〝動物〟も

『北の国から』を思わせてくれました

 

春の黄色い花〝菜の花〟と

らんまんの〝桜〟の風景も

お楽しみいただければ

さいわいです

2023年11月04日まにみち:manimichi

ふたりの〝アワダチソウ〟

なんだか、あたたかい『文化の日』です

この調子でいくと

山の彩りを楽しめるのは

もうすこし先のことに

なりそうですね

 

今夜から明日土曜日にかけて

地元ケーブル局「玉島テレビ」で

第206回の〝まにみち〟が

放送されます

 

サブタイトルは

『ふたりのアワダチソウ

小田川と高梁川、つながりゆく川の流れ』

です

 

ありがたいことに

こちらの〝おきの日日ブログ〟が

自然に〝まにみち〟のしたごしらえ

になってくれています

いわば、ここが〝まにみち〟の原作本

みたいなかんじで

 

そうしてナレーション原稿にするときに

言葉をさらに練りこめる

という

いい循環が生まれている気が

しています

 

〝オオアワダチソウ〟と

〝セイタカアワダチソウ〟

ふたりの特徴と見分け方については

この度の〝まにみち〟で

少しだけ触れさせてもらっています

 

川のほとりや畑で見かけたら

「この子はどちらかな?」

とか

「ちょっと変わった子だな」

とか思いながら

目を向けていただけると

うれしく思います

 

目を向けて

思いを向ける

それが、今回のテーマでもあります

 

〝ふたりのアワダチソウ〟に

目を向けたから

小田川の水を新しい水路に通すという

〝歴史的な出来事〟について

お伝えできるのですから

 

なにが、どこで、どうつながるか

『まったく、いい人生だ!』

と、ワンピースに登場する

チョッパーのお師匠

〝ドクター・ヒルルク〟のように

叫びたい気持ちです

 

今日は、まちなかで

〝ふたりのアワダチソウ〟に会えました

写真手前の黄色い花が〝オオアワダチソウ〟

右手奥が〝セイタカアワダチソウ〟です

玉島溜川公園の入口で

あわだって手招きしてしてくれてる

みたいでした

 

どうぞ、第206回〝まにみち〟

楽しみながらご覧いただけると

さいわいです

2023年11月03日まにみち:manimichi

第206回〝まにみち〟感無量

おかげさまで

第206回の〝まにみち〟

出来上がりました!

 

今回は、前回の主役

〝セイタカアワダチソウ〟

に加えて

〝オオアワダチソウ登場〟

の巻です

 

どちらが「初代」か

判明したときの歓びが

画面と声からお伝えできると

とってもうれしく思います

 

なんといっても

解明できたのは

牧野富太郎先生が心血を注いで

つくられた

『牧野日本植物図鑑』

(〝図〟は旧字の〝圖〟)

のおかげです

 

たったひとつの〝植物〟のことが

わかっただけで

こんなにもしあわせな

気持ちになれるのですから

1500種以上の新種や変異種を

発見された牧野先生の

よろこびは

いかばかりだったのでしょう

 

その歓びは

ひとりひとりの〝植物〟に

向きあって得られた

歓びでしょうから

ひとつひとつ

それぞれにあったことでしょう

 

〝植物探求〟をきっかけにして

高梁川の支流、小田川で行われている

大規模工事のことにも

触れることができました

 

好きな〝植物〟と〝地域のこと〟とを

つなげてお届けできることが

奇跡的のようにも

思えます

 

計算もなにもないところで

得られる発見と冒険

牧野富太郎先生の

植物採集も生活も人生も

充実していたに違いありません

 

つくづく

しあわせな作品づくりを

させていただいていると

感謝しています

2023年11月02日まにみち:manimichi

あたらしい〝ロルバーン〟

8年目にして4冊目の構成ノート

〝Rollbahn(ロルバーン)〟を使い始めました

今度は初のイラスト入り

水彩画のパンジーが

発想にも彩りを添えてくれそうです

 

A5サイズの〝ロルバーン〟は

単色シリーズに加えて

カレンダーとスケジュールの入った

ページ数の多いタイプがあります

 

選んだ決め手は、やはり表紙の画

ラインナップ豊富な中から

一目で気に入り、買い求めました

なんたって〝植物〟ですから

 

これまでの〝ロルバーン〟を

使い始めた日を並べてみると、

1冊目の〝緑〟は、2015年3月8日から

2冊目の〝藍〟は、2016年10月18日から

3冊目の〝橙〟は、2019年6月26日から

そして、新しい

4冊目の〝パンジー〟は、2023年10月29日から

 

こうしてみると

1冊目から2冊目へのスパンが短いのは

〝まにみち〟の企画段階から初期が、

どれだけ試行錯誤し

どれだけいろいろなことを

思い描いていたかを

改めて思います

 

寝ぼけてミミズのはったような

あとで何を書いたのか

ほんやくこんにゃく

(ドラえもんの翻訳アイテムです)

が必要な文字や

ノートの見開きぜんぶを使って

墨で水墨画のようなラクガキをしたり

自由に

ノートという〝海〟で遊んでいました

 

 手帳やノートに

〝無駄使い〟はない、と

いまさらながらに思います

 

新しい〝Rollbahn(ロルバーン)〟の出航です

原点に還った気持ちで

自由闊達に

ノートの〝海〟を

旅していきます

2023年11月01日日日のこと:daiaryまにみち:manimichi

謝罪、大いなる訂正を

第206回〝まにみち〟の

ナレーション原稿を書き進めていくうちに

大いなる間違いに気がつきました

 

ここに謝罪と訂正をさせていただきます

これまで〝セイタカアワダチソウ〟とばかり

思っていたこの子の名前は

〝オオアワダチソウ〟

でした!

本日はっきりと判明した次第です

 

明治のはじめ、文明開化のころに

北アメリカからやってきたのも

この子でした

 

〝セイタカアワダチソウ〟が

繁殖しはじめたのは

昭和20年台の

半ばのことだそうです

 

牧野富太郎先生の

『牧野日本植物図鑑』に

〝セイタカアワダチソウ〟が

載せられていなかったことから

様々な仮説を立てながら

先生やお弟子さんたちの出された

書籍を読みかえして

やっとわかりました

 

〝オオアワダチソウ〟の特徴と

〝セイタカアワダチソウ〟との見分け方については

次回、第206回〝まにみち〟

でお届けいたします

 

大変申し訳ありませんでした!

2023年10月31日まにみち:manimichi

ふたたび真備、小田川へ

どうにも、きのう出会ったことに対して

素通りする、というのは

無責任な気がして

今日ふたたび、真備をたずねました

 

小田川と高梁川とのつながりは

下流の玉島に暮らしている

私たちと、決して無関係ではありません

 

西日本豪雨から5年という年月を

ゆく川の流れのように

「去りゆく記憶にしてはなりません」

と、誰かに

導かれたような気さえします

 

そのきっかけが

〝セイタカアワダチソウ〟

ですから

まったく縁は異なものです

 

なにも知らずに誤解したまま

〝セイタカアワダチソウ〟を探求していなければ

小田川の水を新しい流れに通すことも

気がつかないでいたことでしょう

 

大切なことは

今ここで懸命に行われている工事を通して

小田川とともに生活している方たちへ

思いを向けることと

思うのです

そうして思い起こして

〝忘れないでいること〟と

 

だから今日は、車をおりて歩いてみました

すると、小田川に架かる〝南山橋〟のたもとで

自転車に乗った

真備に暮らすお父様とお会いしました

ほぼ毎日、工事の様子を

橋の上から眺められているそうです

 

聞けば、

平成30年7月7日の豪雨では

ご自宅は屋根まで

つかったそうです

 

小田川の付け替え工事のことをたずねると

「これができたら、安心じゃ」

と、満面の笑みをたたえて

答えてくださいました

 

〝まにみち〟のことをお伝えすると

声のみのご出演を

快くお許しいただきました

 

地元の方の〝生きたお言葉〟とともに

次回、第206回〝まにみち〟で

お届けいたします

2023年10月30日日日のこと:daiaryまにみち:manimichi

「おまん、誰じゃ?」

今年9月末まで放送されていた

連続テレビ小説『らんまん』

〝牧野富太郎〟先生をモデルとした主人公

〝槙野万太郎〟が初めて出会った植物に

問いかけるときのセリフが

「おまん、誰じゃ?」です

 

『らんまん』の初回、このセリフに始まり

最終回もこのセリフで、幕を閉じました

新種を発見した興奮まで伝わってくる

印象的な言葉です

 

今日は午後から

河川敷に群生しているであろう

セイタカアワダチソウを探して

高梁川を北上しました

 

もう花の季節は終わりごろなのでしょうか

思ったような〝黄色く広がる風景〟には

出会えませんでしたが

ふいに入った細道が

アスファルトからジャリのみちに変わって

広い野原へと続いていました

 

こんなに広い河川敷があったとは

高梁川のふところの深さを

改めて思いました

 

ここは、倉敷市酒津にある〝八幡山〟のふもと

東に高梁川が流れ

西は、かつての〝柳井原貯水池〟で

今は、平成30年の西日本豪雨災害を期に

小田川のつけかえ工事が行われている所です

 

偶然にも今日は、小田川の新しい水路

(八幡山の西)への

通水が行われる式典が

行われていたそうで

小田川からの水が通る〝歴史的な瞬間〟を

一目見ようと

たくさんの人だかりができていたところを

通りがかりました

 

真備の小田川に咲くセイタカアワダチソウを

探すつもりでしたが

Uターンして、再び高梁川に戻り

小田川との新しい合流地点で

流れてくる水を待とうと

思っていましたが

現場の国土交通省の方に話を聞くと

合流地点に小田川の水が流れてくるのは

まだまだ先のお話で

早くて今年度末になるそうです

 

小田川のそばで暮らす方たちにとっては

まさに〝悲願〟の付け替え工事

無事の成功と安全を

祈るばかりです

 

広野に立つ一本の

セイタカアワダチソウ...のようでもあり

セイタカアワダチソウ...とは

ちょっとちがうような子に出会えたのは

そんないきさつからでした

 

かねてより

セイタカアワダチソウには

いろんな品種が

〝あるのでは?〟とは思っていましたが

見るからにユニークな

なんとなく

フリスビーを投げて得点を競うゲームの

〝ゴール〟というか〝ポスト〟に

見えなくもありません

 

もっと見直されていい

といいましょうか...

自分自身が〝見直したい〟と思いながら

探求しています

 

どこかから、疑問を投げかける声が

聴こえてきます

 

『どういて(どうして)

牧野式植物図鑑をひらかんがか?』

...と

2023年10月29日まにみち:manimichi

音で感じる季節

遠くから〝祭りばやし〟が聴こえています

今日は一日、太鼓と鐘の音をBGMに

お仕事させていただきました

 

倉敷市玉島の〝乙島〟という

かつての島に鎮座されています

〝戸島神社さま〟の秋の大祭

〝乙島まつり〟に繰り出した

「大場物」と呼ばれる、地域それぞれの

千歳楽やお船やだんじりが

練り歩いている勇ましい音です

 

作品の編集や販売するDVD・ブルーレイの

パッケージ作業を行っているところは

〝乙島〟にある高台に位置しています

 

今の住所は〝玉島〟と表記されていますが

こうして〝祭りばやし〟を聴いていると

ここもかつての

〝乙島村〟だと思わせてくれます

 

かつては

〝戸島神社さま〟の階段の登り口から南は

きれいな砂浜が広がっていて

立派な金のお神輿を

氏子の皆さんが担がれたまま

海に入って

ざぶざぶと

〝さした〟(お神輿を高く掲げること)をして

神社にお戻りになったそうです

 

今は、南には工業地帯が広がっているので

その伝統を受けつなぐのは

難しいことなのかもしれません

 

とんと思い出せずにいるのですが

お神輿が海に入って

ざぶざぶとされているモノクロ写真を

拝見した記憶は、確かにあるのです

 

平成30年10月26日

5年前のちょうどこの時期にお届けいたしました

第85回〝まにみち〟

『沖から島へ、鎮守の神さま

戸島さまの金みこし!』

を作っていた頃かとは思います

 

幻のモノクロ写真

ご存知のお方がいらっしゃれば

ぜひともご一報いただければ

幸いです

 

毎年、〝乙島まつり〟を境に

気温がぐっと下がる感覚があります

〝祭りばやし〟に秋の深まりを感じた

一日でした

 

2023年10月28日まにみち:manimichiお仕事のこと:work

十三夜とジュピター

今宵は〝十三夜〟

ぴかぴかのお月さまを今年も

拝むことができました

 

今日は旧暦の9月15日

およそ、ひとつき前の

旧暦の8月15日には〝中秋の名月〟を

拝ませていただきました

 

ふたつのお月さまを仰ぎ見ることで

『両月見』という、縁起のよい

お月見となるそうです

 

という、おめでたいお月見を知ったのは

実は昨年のことでした

 

詳しくは、第180回〝まにみち〟

『思いで結ぶ、実りの彩り

玉島から秋のステキな風景を』

で紹介させていただいています

 

昨年の〝十三夜〟を見上げたのは

10月8日土曜日のことでした

 

そのころにも、木星〝ジュピター〟が

寄り添うように光っていたのが

印象的でした

 

今宵は、すこし間をあけて

お月さまのあとを付いていく姿が、

満月まであとわずかの

〝十三夜〟のやや控えめな輝きと相まって

なんともいえない

奥ゆかしさを感じます

 

〝木星〟と聞いて

思い浮かべることは

なんでしょうか?

 

クラシックの名盤「ホルストの惑星」

平原綾香さんの名曲「ジュピター」

初めて波動砲を打った

〝宇宙戦艦ヤマト〟の名シーン

などなど、枚挙にいとまがありません

 

夜空を見上げて

こうして、名曲や名場面を思い浮かべながら

ひところをなつかしんで

 

そうして原点に立ち返って

明日への希望を抱く

 

そんな活力の営みを

地球を回る〝十三夜〟のお月さまと

お日さまの周りを回る〝木星〟の

見えないけれど描かれている

ふたりの〝楕円軌道〟に

思いました

 

ほら宇宙は、あんなに大きな丸

〝大まる〟で

応援してくれてるみたいでしょ

2023年10月27日日日のこと:daiary

タイムライン

幼稚園行事やコンサートなどの

撮影をした素材は

一本の〝タイムライン〟という

いわば『時間軸の作業台』に並べていきます

 

これは、使っている編集ソフトの

仕様ではあるのですが

フィルムを切り貼りする

映画の編集作業に似て

なじみ深いものでもあります

 

映像作品は〝時間の芸術〟とも呼ばれています

一時停止しない限りは

絵画や写真のように

その場面にじっと眼をこらす

ことはできません

 

時はいつも流れています

 

鴨長明が、鎌倉のころに記した随筆

『方丈記』のはじまりに

「ゆく川の流れは絶えずして、

しかも、もとの水にあらず」

と、あるように

 

映画のとりこになり

映像で生計を立てられている今、

どうして、絵画や写真ではなく

流れる時間の中で伝えることに

惹かれているのか

実は、まだよくわかっていません

 

この表現が、好きだから

としか云えないのです

 

子どもたちや、まちのひとたちの写った

一本、一本の〝タイムライン〟が

人生そのものに思えるから

なのかも、しれません

2023年10月26日お仕事のこと:work

ひといきついて

11台のカメラで撮影した素材を

3時間弱に編集する大きな仕事が

ひと段落ついて

やっと

気持ちに余裕のようなものができて

砂ぼこりがずっと気になっていた

玄関の掃除ができました

 

玄関は、お客さまの往来の場ですから

いつも気持ちよく整えていたいとは

思っているのですが

〝編集〟とはほとんど

〝山ごもり〟みたいなもので

周りのことがあまり

目に入らなくなってしまうのは

「ん-、どうでしょう」

と、長嶋茂雄さんか田村正和さんが演じた

古畑任三郎のように

つぶやいてしまいます

 

玄関は〝運気〟の入り口

いつも整えておくことで

いい運が訪ねてくるそうです

 

ほんの数分のことなのに

やろうとしないから

できないと

わかっているのだから

やろうとおもうことから

始めてみます

 

セルフ・ガーデニング

『私という植物を育てることに決めた』

という書をきっかけにはじめた

小さな〝まにみち植物園〟の子たちも

すくすく育っている玄関ですから

 

そうじはキレイにするためじゃなくて

自分自身を植物たちと同じように

愛おしく思うことと考えたら

どんなにいそがしい時も

実行できそうです

 

『自然にとけこんでこそ』

心の師〝牧野富太郎〟先生の遺された言葉は

思わず『自然に』からだが動くことの

大切さも

教えてくださっているようです

 

そうじに限らなくても

思えばいろんなことが当てはまります

 

例えば、塩分控えめ

例えば、脂肪退散

例えば、毎日運動

などなど、などなど

 

自分を大切にするって

やっぱり〝健康なカラダ〟あっての

ものだねです

 

『自然に』って

ほんとうに

深いです

2023年10月25日日日のこと:daiaryお仕事のこと:work

うれしい機転

写真は、『君たちはどう生きるか』みたいな

〝アオサギとわたし〟ですが、

これは、お買い物の時に気遣っていただいた

店員さんのお話です

 

とある、名前にUのつく服屋さんで

パンツ(下着ではありません)を

買い求めてから、帰路に着きました

 

車に乗って5分くらいして

ハっと

色ちがいのものを買ったことに

気がつきました

そうなんです、

おつかいを頼まれていたのですが

色のことが、うろおぼえでした

 

交換してもらおうと

ふたたびお店にもどって

頼まれていた色のグレーのパンツを探しましたが

店内のどこにも見当たりませんでした

 

店員さんに在庫の確認をしていただくと

「このパンツのラインナップには

グレーの色はないですね」

と、申し訳なさそうに答えてくれました

 

在庫がないとなると

他のUのお店に行くか、注文するか

ネットで探すとか方法はありますが、

「ラインナップにない」

というのが

ちょっとミステリーっぽくて

なんとか解明したくなりました

 

実は、同じ種類のグレー色のパンツを

他のUのお店では見ていたからです

 

手触りも生地も

スソも絞ってるイカしたフォルムは

確かに頼まれたパンツと同じ

 

なのに、グレーはない...

...謎でした

 

すると店員さんは

すたすたと素早く店内を歩いて

男性用パンツの別のコーナーに案内してくれて

「コレじゃないでしょうか?」

と差し出してくれたパンツが

どんぴしゃり!

目的のグレーのパンツでした

もう感謝の雨あられでした

 

在庫がなくて、そこであきらめたら

「ゲームは終わりですよ」

とは言わずに

機転をきかせて探してくれたことが

とってもうれしく

お客さまのために話をよく聞いて

「あーかな、こーかな」

と、考えうる限りの思考を巡らせる姿勢は

目的を果たしてくれたこと以上の

感激でした

 

そんな〝ミステリー〟の発端は

パンツの種類の名前でした

 

はじめに間違って買ったパンツの種類は

「なんとか...カーゴパンツ」

ラインナップにグレーのあるパンツの種類は

「なんとか...ジョガーパンツ」

 

そうなんです、、、

もともとの種類が違っていました

 

ぜんぶ、うろおぼえ...のお買い物

でした

2023年10月24日日日のこと:daiary

あしたは霜降

早いもので、

秋の二十四節季としてはもうラスト

『霜降(そうこう)』に

明日から入ります

 

『霜降(そうこう)』は、

読んで字のごとく

〝霜が降りるころのこと〟

だそうです

 

今朝はやく撮った、車のフロントガラスの写真は

朝露でした

かろうじての『寒露(かんろ)』です

 

『寒露(かんろ)』は、

〝草木に降りる露が冷たさを増すころ〟

のことで、令和5年の今年は

10月8日がその節目でした

だから今日までは

まだ凍っていない〝露〟ということで

冷え込むのはもうしばらく

猶予をいただきたいものです

 

今年は太平洋高気圧がずいぶんとがんばり

9月の終わりごろまで

真夏日が続くという異常ぶりでした

そのぶん台風の襲来の数が

今年は少ないと感じています

 

地球という〝生きもの〟が

夏の暑さで試練を与えながら

台風を減らして

バランスを取ってくれたのでしょうか

 

植物の世界でも

生い茂ることで

有害物質を中和して

土壌をきれいにしてくれる

草花があるそうです

 

まるで『風の谷のナウシカ』の世界の

その主役こそ

〝セイタカアワダチソウ〟

だそうです

 

きのう、真庭市蒜山を訪ねたのは

森のように広がった、まっ黄色の風景を

期待していたからです

 

蕎麦屋の名店「叉来(またぎ)」のご主人に

「いまハマってることはなんですか?」

と聞かれて

「今は〝セイタカアワダチソウ〟です」

と答えると

「ああ、そりゃ残念」

と言われた訳が、探していくうちに

わかりました

 

蒜山三座に近い山裾のあたりには

あまり群生していなかったのです

どちらかというと

人家のあるあたりの方に

いくつかの群生地があるばかりです

 

大山からの火山灰の影響とも

考えられましたが

蒜山というところは

土もきれいな所なのだと

実感しました

 

蒜山大根に初恋キャベツ

野菜は旨いし

蕎麦も絶品

 

健康的に暮らせる理想的な環境は

土地を切り開かれた先人たちの

ご苦労はもちろん

人知を越えた、知られざる

〝大地の営み〟があったのかもしれない

と、妄想してみると

 

もしかしたら、かつては

たくさん生えていた

〝セイタカアワダチソウ〟たちが

土壌の環境を整えるために

一役買っていたのかもしれません

 

「なぜ蒜山は美しいのか」

と〝ブラタモリ〟的なお題を

付けたくもなります

 

誰も知らない

〝セイタカアワダチソウ〟の物語

まだまだ続きそうです

 

〝蒜山とびち〟にて

2023年10月23日日日のこと:daiary

蕎麦屋のご主人

真庭市蒜山に

「叉来(またぎ)」さんという

それはそれは旨い

十割そばだけの蕎麦屋さんがあります

 

はじめて訪れた時、

蕎麦の風味、歯ごたえ、のどごし、ゆで加減

蕎麦つゆに辛味大根、

接客のやさしさ、おもてなし

手作りロッジの木のぬくもり

挙げればきりがないほどの

素敵さに

いっぺんに魅せられて

以来三度(みたび)訪ねましたが

いつも「今日の蕎麦は売り切れました」の張り紙...

午後12時台でも遅すぎるほどの

大人気の名店です

 

それが今日は、ちょっと遠回りして

落合から新庄村を抜けて

蒜山へ向かったものですから

お店に着いた時刻が

午後1時10分

お店の駐車場には車が1台だけで

「ああ...また遅すぎたか」

と思いながら玄関へ向かうと

「のこりわずかです」の張り紙!

 

奇跡的に迎えていただき

名物「丸抜(まるぬき)そば」

(そば殻を取った十割そば)

を堪能させていただきました

これがラスト蕎麦と分かったのは

直後に訪ねてきたお客さんに

「今日はもう終わったんです」

と奥さまが申し訳なさそうに

対応されていたからです

なんという幸運でしょう

「もう無理かな」と思う気持ちが

微塵もなかったことが

よかったのかもしれません

 

十割そばは特に好んで、中四国の名店を訪ねて

食べ歩いていた時期がありました

例のごとく〝蕎麦打ち職人〟になって

余生を送ることも夢見ていました

 

ところが、開店したころから通い詰めていた

倉敷市内にある、とある名店が超有名になり

まったく入れなくなってから

私の〝蕎麦熱〟はみるみるうちに

冷めていってしまいました

なにせ、その名店の蕎麦を越える

十割そばとは

とんと出会えなかったからです

 

それから数年たってからの

「叉来(またぎ)」さんとの出会いでした

くすぶっていた〝蕎麦熱〟が

フライホイール接続、点火!

したという次第です

 

お会計を済ませると

ご主人が厨房から出てきて

話しかけてくれました

 

「いまハマってることはなんですか?」と

 

なんにでも、のめりこみやすい私の性分を

話したあとのご主人の言葉が

絶品でした

 

『わたしなんて、もう蕎麦が好きで好きで

蕎麦を打ちながら

そば粉と一緒にまざっちゃうくらいですよ』

 

これぞ究極の一体感

〝全身全霊、魂を込める〟を越えた

『まざっちゃう』

最高の一言でした

これからのキャメラワークは

『まざっちゃう』でいきます!

 

ああ、「叉来」さんの蕎麦に

ご主人の心はこもっていますが

ご主人本人は入ってませんので

ご心配は無用です

 

と書きながら

〝自分自身を混ぜるんじゃなくて

自然に『まざっちゃう』〟

というのが

なんとも奥ゆかしく

深い言葉だなと思いました

 

お人柄も素敵な、蕎麦屋のご主人からの一言

『まざっちゃう』に

ハマりました

2023年10月22日日日のこと:daiary

これは...電柱?

久しぶりに〝助っ人キャメラマン〟に

勤しんだ帰りみち

 

今日の空は、雲がいろんなカタチして

雄弁だったなと思いながら

暮れゆく空を写真に収めて

『雄弁な雲』

というタイトルで

今日のお仕事のことを

ブログに記そうと思いながら改めて

写真を見返してみると

 

電柱のてっぺんに拡声器があって

電源ケーブルが1本あるだけで

電気を送る電線がないではありませんか

 

これは〝電柱〟と呼んでよいものか

どうか...

 

先月1日、

来年3月に閉館される岡山市民会館の

〝メモリアル・コンサート〟を

撮影しに訪れた岡山市内では

こんな一枚を収めました

〝電〟も〝線〟もない、もはやただの柱です

 

世にいう〝トマソン〟でしょうか?

 

作家の赤瀬川原平さんたちが立ち上げた

『路上観察学』で云うところの

これは「無用電柱」でしょうか

 

偶然にも

今日の仕事で、講演会の講師を務められた方は

『路上観察学会』の発起人のおひとり

でした

お話の所々に

「これは、なにかおかしいですね」

と言いながら建築物を語られていたのが

愉快な講演会でした

 

まちなかに長くて高い柱を

あえて残しているのかどうか...

かつての活躍ぶりを顕彰しているようにも

思えてきます

 

電柱のてっぺんのスピーカーで

昔話でも語ってもらいたいものです

まちの丘の上から

 

2023年10月21日日日のこと:daiary

ありがとう〝ロルバーン〟

おかげさまで、

205本目の〝みち〟を

歩ませていただいています

地域大好き番組〝まにみち〟

 

この回で、ちょうど3冊目の

秘密の〝構成ノート〟を

使い切りました

 

ずっと愛用しているノートは

ドイツ・デルフォニックス社の

〝Rollbahn(ロルバーン)〟です

 

「ロルバーン」はドイツ語で

“滑走路”という意味だそうです

 

紙質がしっかりとしていて

ペンがなめらかに

走っていくような心地よさが

特に気に入って使っています

 

〝まにみち〟をどういう風に

組み立てていくかを

考えるときに

まずこのノートを開きます

 

料理と同じように

映像作品も〝素材〟が一番

どこをどう使って

どんな味付けをして

どう盛り付けていくか

 

思い描いたとおりにできる回もあれば

精密に組立てていた構成から脱線して

思ってもみなかった

〝かくれテーマ〟

のようなものが浮かんだときは

とっても興奮します

 

編集するときは

構成はすでに頭に入っているので

読み返すことはないのですが

いつも

ノートは開いておきます

となりで監督が

いてくれてるみたいで

心強くて

 

〝まにみち〟のスタートが

2015年4月ですから

8年半で3冊

もっと書いていてもいいような気が

しないでもありません

 

〝構成ノート〟として使ってはいますが

中身はひらめいたらソク書く

〝落書き帳〟

夢ややりたいことが

びっしり詰まったノートでもあります

 

〝書くだけじゃなくて実行しなさい〟

と励ましてくれる声が

聴こえてきそうです

 

これまでの3冊に

ありがとうの花束を

 

次はどんな

〝Rollbahn(ロルバーン)〟に

出会えますでしょうか

2023年10月20日まにみち:manimichi

第205回〝まにみち〟できました!

なんとか日付が変わるまえに

作り上げることができました

第205回〝まにみち〟の

サブタイトルは

『〝おきさんぽ〟は薬草を手に入れた

セイタカアワダチソウからの

メッセージ』です

 

ほんとは『〝おき〟は』なのでしょうけど

わたし個人が手に入れるよりも

まちのひとみんなが

〝手に入れた〟みたいに

思ってもらえたらうれしいなと思い

〝おきさんぽ〟にしたのです

 

『〝まち〟は薬草を手に入れた』

もよかった気もしますが

そうなってほしいという願いも

込めています

 

〝薬草を手に入れた〟

という言葉は

ドラゴンクエストでは

おなじみのフレーズです

 

薬草とは

セイタカアワダチソウのこと

ぜんそくやアトピーなどの

アレルギー症状を抑える効能が

あるそうで

乾燥させてお風呂に入れたり

炒ってお茶にして飲んだりも

するそうです

まるで漢方薬です

というより

漢方薬として古くから

活用されていたことを

知らなかっただけでした

 

いろんなことを

悔い改める

今回の〝まにみち〟です

 

BGMもすべてドラクエです

今回は、花粉症を引き起こしていた

「とんでもない植物」を

〝ラスボス〟をイメージして

とある曲を選んだのですが

どうにも合いません

 

あとで合点がいきました

その曲は「スライム」との戦いのテーマ

〝ラスボス〟じゃありませんものね

スライムは

 

どうぞ楽しんでご覧いただけると

幸いです

 

2023年10月19日まにみち:manimichi

マイブーム

いまでは世間にすっかり浸透している言葉

〝マイブーム〟は、

マルチアーティストの

〝みうらじゅん〟さんが生み出した

〝造語〟ってご存知でしたか?

 

〝みうらじゅん〟さんが生み出した造語は

千差万別、いろんなジャンルのものがあります

中でも〝まにみち〟で

とってもお世話になっている造語は

【ステッチ】です

 

【ステッチ】はもともとは

裁縫に使われていた言葉で「縫い目」のことです

縫われて点線になった模様から

白地図に描かれた点々を

思い浮かべられたのでしょうか

(出典の書籍:「郷土LOVE」には

詳しい解説がありませんので

妄想させていただきました)

県ざかいを【ステッチ】と表現された発想は

脱帽のひとことです

 

【ステッチ】(県ざかい)を越えるときには

「びょーん」て伸びる音がするそうです

それに習って、県をまたぐときにはいつも

「びょーん」と声で効果音を作りながら

越えるのが〝マイブーム〟のひとつです

瀬戸内海を越えるときは

特に声(効果音)が大きくなります

 

さかのぼれば〝まにみち〟にも

いろんな、それはそれは様々な

〝マイブーム〟を経て

今日があります

 

ヨットにはまった時には

ヨットを購入することも考えました

藍染めの時には

藍師(藍染をする職人さん)になろうと

本場徳島の藍師に弟子入りする一歩手前で

思いとどまりました

 

どうにものめりこむと

周りが見えなくなるという性格を

その時に自覚しました

いまは〝このみち〟を来てよかったと

胸を張って思います

 

〝マイブーム〟は一過性のものだけではありません

〝ずっとマイブーム〟なこともあります

そのひとつひとつが積み重なって

人生は色とりどりに彩られてゆくんだと思います

 

さて、今の最大の〝マイブーム〟を

披露する準備が整いました

素材は上々

あとは編集という料理の腕前をふるう番です

 

今週金曜日放送の第205回〝まにみち〟の

テーマは

『セイタカアワダチソウからのメッセージ』

です

 

渾身の思いを込めて

作らせていただきます

2023年10月18日日日のこと:daiary

集中力と切りかえ

〝集中力と切りかえ〟は

プロとして仕事する身にとっては

必要にして必須の素養

とは思っていますが

やろうとしてできるときもあれば

できないときも

あります

 

特に

命の重さを身に染みて思うときほど

むずかしいことは

ありません

 

わかっていても

どうにもならないことが

あると

わかっていても

 

そんなときに

例えば、一本の電話があって

その声にほっとしたり

ちょっとお茶でも淹れてみたり

切りかえようと意識していなかったことに

救われていたと

ひとつの仕事をやり終えてから

「ああ、あれが切りかえてくれたんだ」

と、あとになって気がついて

そうして集中できたのだと

 

ありがたいタイミングがあっての

集中力だと考えると

自分一人で

ものづくりしてんじゃないなと

思えて、うれしくもなります

 

ただ今の目の前にあることに

思いを寄せる

 

そんな集中力と切りかえのきっかけは

ひととひと

ひとともの

ひとと生き物との

ふれあいに

あるのでしょう

 

2023年10月17日日日のこと:daiary

あつまった!せいたかの森

日日というのは本当に

突発的なこと、予期しないことが

起きてしまうものです

 

〝準備8割〟という教訓は

万事に備えておくために

日日のすべてにおいて

胸に留め行動することが何より大事と

思い知らされた今日という日でした

 

個人的な出来事なので

詳しく記すことは控えさせていただきますが

とにもかくにも

本日予定していた〝まにみち〟の

ロケはじまりの時刻が

大幅に変わった

というお話です

 

あせりや不安は

ふしぎとありませんでした

なんてったって最重要素材を

〝おきは手に入れた〟

きのうでしたから

 

やっとキャメラを手にした時間帯は

日がだんだんと西にかたむいたころ

 

思っていた以上のいい光線が

〝森〟を照らしていました

なんの〝森〟でしょうか...

 

それは

10月9日(月)のブログに記した

セイタカアワダチソウの〝森〟です

しかもどこへ続いているのか

一本のみちが、

海をまっぷたつに割って道をつくった

〝モーゼの十戒〟のように

セイタカアワダチソウの〝森〟の間に

延びていました

 

おかげで超至近距離からの

〝いどうだいすき〟撮影が

叶いました

 

夕日にぴかぴかと光って

秋風にゆれる黄色い穂は

可憐そのものでした

 

この時間ならではの

奇跡のような風景

もう『うわっ!ブタクサじゃ』とは

言いません

誰にも言わせることのないような

作品にしてお届けいたします

次回の第205回〝まにみち〟で

 

このブログの表題につけた

どこかで聞いたことがありそうな

サブタイトルにするかどうかは

要検討ちゅうです

2023年10月16日日日のこと:daiaryまにみち:manimichi

100アクセスのご訪問ありがとうございます!

おかげさまで、こちらのホームページを

訪れてくださった方が

100人に達しました!

ありがとうございます

ただただ感謝申し上げます

 

令和5年9月4日(月)に

ホームページをリニューアルして

心機一転

映像作品〝まにみち〟をご覧いただくことや

ブログの更新など

積み重ねてまいりました

 

まだまだ至らなく

未完成のところもありますが

もっとたくさんの方々に

知っていただくことをさらに目指して

日日の暮らしの中の

何気ない気付きや彩りを

 お届けできますように

励んでまいります

 

これからもあたたかく

応援いただきますよう

よろしくお願い申し上げます

 

ちょうど今夜は〝新月〟

お月さまの満ち欠けをたよりに

先人たちが使い習わした古い暦(旧暦)では

今日が

ひと月のはじまりである〝ついたち〟にあたり

「ものごとのはじまりの日」と

されている日だそうです

 

今日という日に

100という数字をいただいたことが

とってもありがたく、

これから新たに刻まれる数字に

胸がふくらんできます

 

今日は、ちょっと旅して

まいりました

その発見にかなり興奮した

実り多き収穫のあった

旅でした

 

次回の〝第205回まにみち〟で

お届けいたします

 

その発見もまた

〝はじまりの予感〟に

満ちています

 

今日という〝新月〟の日に

新たなる旅立ちを

記して

 

2023年10月15日日日のこと:daiary

「キャメラマンは、色気だよ」

まだまだ駆け出しだったころ

いっしょにテレビ番組を作っていた

とあるディレクター(監督)に

いただいた言葉です

 

正確に再現すると

「かわいちゃーん、

キャメラマンは色気だよ」です

 

今でも胸の奥にしまって

思い返しては原点に立ち戻らせてくれる

大切な言葉です

 

【色気】を辞書で引くと

①色の調子、色合い

②異性を惹きつける魅力

③愛嬌、愛想

④物事に対する積極的な気持ち、野心

という意味があるそうです

 

どの意味を含めての言葉だったのか

その時はまるでわかりませんでしたが

今にして思えば、多分④番

生真面目すぎるカメラワークで

積極性がなく

いったい何を伝えたいのか

映像から読み取れなかったのでしょう

 

映像には、よくも悪くも

〝感情〟が映し出されます

もっというと

キャメラマンの〝人間性〟が

描かれると思っています

 

そういう意味でいうと

【色気】の②番③番も

必要不可欠なのかもしれませんが

②番に関しては

異性・同性・老若男女を問わず

ひとを惹きつけてやまない

キャメランでありたいというのが

永遠のテーマです

 

もちろん①番の

〝色の調子、色合い〟は

何よりも意識しています

 

寒くなるにつれて

だんだんと葉っぱが色づく季節となりました

 

癒しと安らぎの色をさがしに

今年も旅してきます

 

色気ある

キャメラワークで

2023年10月14日日日のこと:daiaryお仕事のこと:work

『まにみち植物園』成長してます

〝まにみち〟が第200回に達した記念の回で

ご紹介させていただきました

ちいさな『まにみち植物園』

 

牧野富太郎先生の存在を知り〝飛んだ〟

高知県立牧野植物園

先生の遺された

『自然にとけこんでこそ』という言葉に

電流火花が走り

〝自然に〟という言葉にある本当の意味を

かみしめて考え、植物への興味関心はもとより

生きることの視点がまるっきり変わるほどの

影響を与えていただきました

それが、今の〝ものづくり〟の

柱となっています

 

それから、しばらくして

友人が手に持たせてくれた一冊の書が

ちいさな『まにみち植物園』をつくる

きっかけとなりました

 

その書籍のタイトルは

『私という植物を育てることに決めた』

(文:キム・ウンジュさん

訳:小笠原藤子さん)

です

 

〝セルフ・ガーデニング〟と題された一文に

こう記されてありました

 

「あなたの心のベランダにも

手をかけずに育てられて

心もきれいにしてくれる

こうした観葉植物を置いてみよう」

 

この言葉に感化され

出かけるたびに集まったのが、

冒頭の写真(一部ですが)の

観葉植物のみなさんです

 

丁寧に水やりされている植物を見定めて

すべて100円均一ショップで購入しました

 

はじめは5センチメートルほどの背丈が

植木鉢を大きめのものに変えて

おひさまの光も届くところに置いたら

みるみるうちに成長して

今では50センチメートルを越える子もいます

なんという生命力でしょう

 

観葉植物といっしょにいると

部屋の空気が澄んで体が整い、心が潤うそうです

 

〝セルフ・ガーデニング〟とは

自分自身を丹精込めて育てること

 

植物さんたちから

目に写るもの以上の豊かさを

いただいている気がしています

2023年10月13日日日のこと:daiaryまにみち:manimichi

続 クラシック音楽のこと

それはそれは大きなステレオが

実家にありました

木製のラックにレコードプレーヤーがのっていて

スピーカーはタテヨコ高さ1メートルくらい

金糸を織り込んだ豪華な布で包まれていました

当時としてはかなりな高級品だったと

思われます

 

応接間にあったそのステレオで

LPレコードをかけては

指揮者のまねごとをしながら

音楽にひたっていました

小学校高学年のころと記憶しています

 

石原裕次郎さんや北島三郎さん、

三波春夫さんに由紀さおりさんなどなど

往年の歌謡曲がほとんどの棚の中に

そのレコードたちはありました

 

日本コロムビアから出されたそのレコードは

「少年少女 世界の名曲」

学研が企画した10枚組の

クラシック音楽集でした

 

たった1枚だけ今も手元にあるのが

シリーズ8枚目の「組曲編」です

A面に、サン=サーンス作曲「動物の謝肉祭」

B面に、ビゼー作曲「カルメン組曲」と

グリーグ作曲「ペール・ギュント」

特に「ペール・ギュント」には

〝山の魔王〟なんかが出てきて

音楽からちょっとした冒険心を

かきたてられたりもしました

知らず知らずのうちに

情操を育ててくれていたんだと

今になって思います

 

それから中学2年生になって

衝撃のレコードと出会います

 

日本中を熱狂の渦に巻き込んだ

アニメ映画『宇宙戦艦ヤマト』の音楽を

新たに録音したアルバム、その名も

『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』

 

作曲された宮川泰(みやがわひろし)さんによると

チャイコフスキー作曲の「白鳥の湖」をモチーフに

編曲されたそうで

もはやアニメのサントラを越えた

クラシック音楽そのものの重厚さに

胸を熱くしました

 

なんといっても〝交響組曲〟という響きに

今でもものすごく惹かれるのは

青春の〝すりこみ〟

とでもいうのでしょうか

以来〝交響組曲〟とか〝交響詩〟と

名のつくサントラを

好んで集めるようになりました

 

例外なのは、手に入れたのがつい最近という

『交響組曲 ドラゴンクエスト』

運命の歯車か、時間軸のいたずらか

わかりませんが

今になって、その奥深さとともに

味わえるというのは

格別の歓びです

 

作品づくりには

場面の意味と感情の起伏をあてはめながらの

選曲が何より重要と考えています

 

クラシック音楽からいただいた

このスキルに

感謝しています

 

そんなに裕福でもなかった(と思われる)

少年期のころ

良質な音楽に触れさせてくれた

両親にも

2023年10月12日日日のこと:daiary

クラシック音楽に親しむ

げんき巧房の大切なお仕事のひとつに

くらしき作陽大学・作陽短期大学で開かれる

演奏会(コンサート)を収録し、

地域のケーブルテレビ、玉島テレビ放送の

番組として毎月1回お届けする

作品づくりがあります

 

その作品のタイトルは

『作陽ミュージックギャラリー』

 

展覧会の絵画を鑑賞するように

様々なジャンルの音楽をとおして

玉島の地域に潤いをお届けしたいという思いから

平成23年(2011年)にスタートしました

 

日頃から研鑽を積まれている学生のみなさんや

音楽のみちへ巣立った卒業生の方々との

オーケストラ演奏、

時には超有名な音楽家を招いたコンサートなど

感動と迫力に圧倒される音楽に

毎回ふれさせていただいています

 

なかでも、先生方による

『ファカルティーコンサート』

(ファカルティーとは学部・学科の教職員のこと)

と銘打たれた演奏会は

圧巻のひとことです

学生たちや地域の方々へ〝極上の演奏〟を

披露しながら、自らも高みを目指す姿勢は

神々しくもあります

 

昨夜は今季初の『ファカルティーコンサート』が

くらしき作陽大学・作陽短期大学の

〝聖徳殿〟というホールで開かれました

 

ピアノ独奏で聴衆を魅了されたのは

講師の重利和徳先生です

 

ハイドンのソナタに始まり

ドビュッシーの森羅万象な旋律は

映像が浮ぶような豊かさ、

後半に演奏されたショパンのバラードは

〝超絶技巧〟そのもの

ほとばしる魂の響きに

心打たれる演奏会でした

 

アンコール曲は

重利和徳先生が、ここ数年好んで選曲されている

ドビュッシーの『月の光』

 

透きとおった空に浮かぶ月の輝き

その静寂な空気感までもが表現された

見事な名演で幕を閉じました

 

こちらの重利和徳先生のピアノ・リサイタルは、

玉島テレビ放送の番組

『作陽ミュージックギャラリー』で

11月の第4金曜日にお届けする予定です

 

と、記したところで

私のクラシック音楽好きのルーツを

ここからお届けする予定でした

紙面が残りわずかになってしまったみたいで

とても残念です

 

紙ではないんですが...

2023年10月11日お仕事のこと:work

いどうだいすき

只今、運動会の編集に鋭意取り組んでいます

『わが子を一瞬も見逃したくない』

という保護者さまの思いを汲んで

東西南北上下左右手持ちと、キャメラを備えること

史上最大の10台で臨みました

 

そのうち8台は固定(フィックス)、

2台をキャメラマンが操作しての撮影です

ひとつをベテランキャメラマンにお願いして

もう一つの手持ちキャメラを

私〝おき〟が担いました

 

手持ちキャメラ映像のよさは

なんといってもその臨場感です

観客席では見ることのできない特別な視点から

子どもたちの〝がんばり〟をお届けできることが

何よりも

キャメラマン冥利に尽きます

 

もの心ついた頃から映画は大好きで

いろんな映画的手法を取り入れて

今の仕事に活かすことを

常に考えています

 

数台ものキャメラを配置するのは

〝黒澤明〟監督の映画

『七人の侍』からの学び、

手持ちキャメラで移動しながら撮るのを

好むのは

『仁義なき戦い』で知られる

〝深作欣二〟監督のダイナミックな

キャメラワークを真似たことに

始まっています

 

映画のことを学ぶうち

往年の東映チャンバラ時代劇を研究した

一冊の本に出会い

ひとりの巨匠のことを知りました

その監督の名は

〝伊藤大輔(いとうだいすけ)〟監督

とにかくドリー撮影

(レールを敷いてキャメラを動かす撮影方法)

が大好きで、ついたあだ名が

〝いどうだいすき〟

 

リバイバル上映で代表作を観てみると

とにかく動く、なにがどうあれ動く

それがとても心地よいリズムを生んで

ついには動いていたことさえ

気にならなくなって

時代劇の世界に酔いしれるばかりでした

 

その映画の題名は『反逆児』(1961年公開)

主演は、当時中村と名乗っていた

〝萬屋錦之助〟さん

〝深作欣二〟監督の『柳生一族の陰謀』で

柳生但馬守(やぎゅうたじまのかみ)を演じられ

その超マニアックな演技のとりこになった後に

拝見したこともあって

尚更のめりこんだのかもしれません

 

運動会からだいぶ脱線してしまいました

これは〝レール〟のない移動撮影大好きな

手持ちキャメラマンの

戯言(ざれごと)と

ご容赦ください

 

ああ、ひとつだけ補足を

 

〝まにみち〟で歩きながらの

キャメラワークには

東映映画の影響をかなり

受けています

マニアな情報でした

2023年10月10日日日のこと:daiary

セイタカアワダチソウの主張

「わたしは、ブタクサではありません」

 

そのとおり、なのです

これまでの〝見た目からの思い込み〟

および〝濡れ衣(ぬれぎぬ)〟に

お詫びしきれないほどの

申し訳なさです

 

そうなんです

こちらの植物の名前は

『セイタカアワダチソウ』

キク科の多年草だそうです

 

黄色い花を

三角のすそ野を広げたように

咲かせる姿が

花粉をまき散らして

ヒドい花粉症被害を人類におよぼす

「特定外来生物ブタクサ」

に、とってもよく似ていることから

生じていた「冤罪」でした

 

『セイタカアワダチソウ』の花粉は重く

飛び散ることはないそうです

 

『ブタクサ』は

北アメリカからやって来た

(一説によるとマッカーサーにくっついてきた?)

『セイタカアワダチソウ』と同じ

キク科の多年草だそうです

 

群生している黄色い花を見るたびに

「うわっ、ブタクサじゃ!」

と発言するのを見かねた友人から

かねてより「ちがう植物」と指摘されていました

 

世界的な植物分類学者

牧野富太郎先生が遺された

〝自然にとけこんでこそ

多くのものを学びとることができます〟

という言葉を大切に胸に刻んでいる今、

『セイタカアワダチソウ』が受けている

〝いわれのない誤解〟を解くことが

〝まにみち〟の大使命と思い立ちました

 

調べてみると、その違いは

「葉っぱ」の形にあるそうです

『ブタクサ』の葉はリアス式海岸のように

細いワンド(入り江)が入り組んだギザギザの葉

『セイタカアワダチソウ』の葉はギザギザでなく

笹の葉のような形をしているそうです

 

風のない今日、黄色い花を見つけて

そーーーっと近寄って

写真に収められたのは

『セイタカアワダチソウ』と確信したから

葉っぱが笹の葉でした

 

誤解を解くための「検証」をするには

対する『ブタクサ』の映像を収めることを

避けては、お伝えすることが叶いません

 

『ブタクサ』を撮影することなんて

想像するのも恐ろしいこと

考えただけで目がかゆくなります

宇宙服のような装備で望むしかありません

ドラクエの〝戦闘BGM〟が

今から鳴り響いています

 

本当の人類の敵は『ブタクサ』ではなく

〝偏見〟そのもの

自らを律してお届けしたいと

ここに宣誓いたします

2023年10月09日日日のこと:daiary

昭和をもっと誇っていい

9月の終わりごろにやっと出会えた

彼岸花

川のほとりで真っ赤な

じゅうたんのように

咲き誇った景色を期待して

出かけました

 

その期待も淡く

彼岸花のみなさんの鮮烈な赤い花は

淡い色となっていました

あれから10日近くが立ったわけですから

こちらの休日の都合に

合わせてもらえるはずもありません

〝満開のタイミングは休日を待たない〟

というわけで

また来年のお楽しみです

 

行くアテをなくして彷徨っていると

遊歩道のついた大きな土手に

列をなした彼岸花が

やっぱり淡い色して

並んでいました

 

そのそばでひっそりと

語りかけてくれたのが

ススキの花

写真の白く咲いているのが

ススキの実(タネ)だそうです

 

これから秋が深まり

白い穂をたなびかせる季節が

また巡ってきた歓びを感じます

 

『昭和枯れすすき』

という歌謡曲が昔流行りましたが

こちらは枯れすすきではなく

未来ある若ススキ

あとは飛び立つばかりです

 

最近、特に耳にするのは

昭和レトロな家電に惹かれる

若い世代(今の呼び名は〝Z世代〟なぜZ?)

がとっても増えているという話題です

「カセットテープレコーダー」や

「レコードプレーヤー」

「ポラロイドカメラ」は、今や

別のカメラメーカー、フジフィルムが

独自の仕組みを生み出して作った

「インスタントカメラ」

〝チェキ〟が

大ブームとなっています

 

調べたところ、

1960年から1974年生まれを

〝X世代〟と呼ぶそうです

〝Z〟はさしずめ「もっとも後の」

という意味でしょうか

 

その昔は〝憧れだった〟機器たちが

今の若者たちに見直されて

好まれて大切に使われるのは

なんだか

昭和に生まれ育ったことを

『もっと誇っていいんですよ』

と称えてくれているみたいで

うれしくなります

 

若い視点が古きを活かし

今を豊かにして

未来へと旅する

 

〝Back to the Future〟

バック・トゥ・ザ・フューチャー

の心意気です

 

もちろん

心意気に年齢やZもXも

関係ありません

 

〝心意気〟ですから

2023年10月08日日日のこと:daiary

涙の金メダル

50と9歳の感情が

うるうると

ゆさぶられました

 

今日はお世話になっている幼稚園の

〝うんどうかい〟を

記録・撮影させていただきました

 

観覧の人数制限をなくしての開催は

実に4年ぶりで

感染症拡大防止の影響から縮小されていた

保護者の方といっしょに行うプログラムも

完全復活して

はじまりからおわりまで

なんだかお祭りそのもののような

ハートフルな運動会となりました

 

変わらないのは

閉会式で、先生方から園児全員に贈られる

ご褒美のメダル

がんばってやりとげた

そのメダルの色は

もちろん〝金〟です

 

運動会が無事終わって

すべての片づけも終わり

幼稚園に静かな空気が流れ始めていたころ

 

ひとりの年長さんが

おかあさんといっしょに再び

園を訪ねてきました

 

その小さな手に持っていたのは

手作りの〝金メダル〟

『はい、どうぞ』と

先生たちおひとりおひとりの首に

かけていきました

 

園児からの

〝がんばりました金メダル〟

なんというご褒美でしょう

日々の保育、運動会の準備や進行

なんといってもその成長に

園長先生をはじめ先生方みんな

歓喜の涙でいっぱいでした

 

あとで聞くと

先生方が園児から

金メダルをいただくのは

初めてのことだそうです

 

機材の片づけを終えてから

運動会撮影のお礼に園長先生を訪ねた時の

ほんのちょっとした偶然で

出会えた感動のワンシーンでした

ほんとは

知らないだけ、見えていないだけで

ひとりひとりの子どもの

成長のひとつひとつに

ドラマチックが

あるのでしょうね

 

素敵な運動会の思い出

私にもできました

 

2023年10月07日日日のこと:daiaryお仕事のこと:work

第204回の虹OP

いつも、地域大好き番組〝まにみち〟を

ご覧いただきありがとうございます!

第204回のサブタイトルは、

『偶然日記の〝おきさんぽ〟

中秋の名月と乙島船堀の〝まにこみち〟』

です

 

〝まにこみち〟は

「小路マニアが好きな細道」

のことで、8年前の平成27年3月の

〝まにみち〟企画のころに造った言葉です

満を持ししすぎての登場です

 

ちなみに未使用造語はまだありまして

〝まにみち〟で出会ったひとに話を聞くことを

【まにこみゅ】(マニアなコミュニケーション)

ギリギリな時間帯でマニアなことに出会えたときは

【まにあう】(そのまんまです)

〝まにみち〟で訪ねた場所の地図を

【まにまっぷ】

と呼ぶなど

温存しすぎな造語のみなさんです

特に地図づくりは長年の宿題になっていることの

ひとつです

 

【まにまっぷ】とホームページを

連動させて

知っているようで知らなかった

見えていたつもりで見過ごしていた

まちのステキを

お伝えできたらと思っています

 

さて、〝暮らしのまわりには、

虹のように彩りがいっぱいです〟をテーマに

昨年11月からオープニングとして

お届けしているのが

先月9月11日のブログでも記させていただきました

虹OP(オープニング)です

 

今回の第204回の

〝赤橙黄緑青藍紫〟は、

赤:やっと出会えた〝ヒガンバナ〟

橙:月の出のころの〝中秋の名月〟

黄:夕日に映える〝白いハギの花〟

緑:交通公園のヒマラヤスギの〝松ぼっくり〟

青:みちばたのススキと青空

藍:おきさんぽ中の〝おき〟シルエット(私です)

紫:とある幼稚園に咲いた〝コスモス〟

という七色です

 

おや?

「藍が違いやしませんか?」

という声が聴こえてきそうですが

実はシルエットの〝おきさん〟が着ている服の色が

藍色のシャツ

ということで...

 

見えないけれど

着てるんです

 

2023年10月06日まにみち:manimichi

ほぼ1年ぶりに偶然日記

あやうくきのうは、

『おきの〝ほぼ〟日日ブログ』に

なるところでした

 

明日10月6日放送の第204回〝まにみち〟の

編集があがった(完成したの意)のが

日付の変わる5分前

今回の番組でブログのことを

『日日の名に偽りのないよう』

と自分にプレッシャーをかける

ナレーションを書いたものですから

〝締め切り時間〟を意識してしまいました

 

『それは自然じゃないき』

と牧野富太郎先生に諭されそうです

これからは、あわてず

ていねいなブログ執筆に

勤しもうと思います

 

さて表題にある『偶然日記』というのは

「超芸術トマソン」で知る人ぞ知る作家

赤瀬川原平さんが

33年間「偶然」と「夢」について記した

日記のことです

 

お亡くなりになったあとで、

数十冊からなる膨大な日記帳の中から

厳選された日記が

「世の中は偶然に満ちている」

という著書として発表されました

 

ご縁があったのだと確信しています

その本と出会えたのは

一昨年の〝中秋の名月〟のころ

 

はじめに著書を開いた時の衝撃は

今でも鮮明です

作家の書いた〝文章〟なんてどこにもなくて

まるまる一冊が

人間・赤瀬川原平

そのもの

まるで旧知の中のような親しみが

大いなる刺激を与えれてくれました

 

このテイストを〝まにみち〟に活かしたら

どうなるものか、と

始めたのが〝まにみちの偶然日記〟です

それが昨年の

〝中秋の名月〟のころでした

 

そして令和5年の〝中秋の名月〟を

今回の〝まにみち〟の柱のひとつと

考えていた時に舞い降りてきたのが

『偶然日記』でした

昨年11月、県北大佐町で道に迷って出会った

大自然のサルさんたち以来

実に〝ほぼ〟1年ぶりの復活です

 

〝おきさんぽ〟でお届けする初の

〝まにみちの偶然日記〟

ドラクエBGMという素敵なアイテムが

冒険心と遊びゴコロをくすぐってくれています

 

内容はこのブログが〝ほぼ〟日記ですから

原作はここ〝おきの日日ブログ〟です

 

楽しみながら続けていると

知らず知らずのうちに

蓄えができているものですね

 

実は私も、だいぶ

日記マニアです

2023年10月05日まにみち:manimichi

第204回〝まにみち〟完成!

たった今、出来上がりました

第204回〝まにみち〟

サブタイトルとテーマは

後日お届けいたします

楽しみにお待ちください!

ではまた

2023年10月04日まにみち:manimichi

未公開カットです

もうすっかり秋の気配になったので

次回10月6日放送の〝まにみち〟には

入れられなかったシーン

ヒマワリとヒガンバナが一緒に咲いている

なんというか。。。

季節感がこんがらがってしまう

写真です

とある団地の花壇に植えられていました

 

おそまきのヒマワリもあるそうですから

花にもきっと

いろいろあるのでしょう

 

ひともいろいろなのと

おんなじです

 

この令和5年の秋を象徴する

ワンシーンとして

ここにのこしておきます

 

2023年10月03日日日のこと:daiary

クリのご縁

〝おきさんぽ〟の続きに出かけました

〝中秋の名月〟を拝むことのできた

絶景ポイントからのスタートです

 

そこは玉島乙島の〝船堀(ふなぼり)〟

と呼ばれている地域

かつて海だった江戸のむかしは

船溜まりだったそうです

高台から見渡すと、なるほど

〝ワンド〟の地形がよくわかりました

(〝ワンド〟は漢字では「湾処」と書くそうです)

 

私の大好物の〝まにこみち〟を選んで

あてもなく歩くこと1時間半

誰にも会えなかったので

『これでは物語は進まない』

なんてつぶやきながら歩いていると

丘の上の畑で

クリを拾われているご婦人が

いらっしゃいました

 

〝まにみち〟をはじめたころから

大好きで大切にしている

〝ヒトニ アッタラ ハナシテミヨウ〟

という

絵本作家、東君平さんの著書

『紅茶の時間』のアトガキに記された

この言葉が舞い降り

声をかけさせていただきました

 

「秋ならではの、

火ばさみでクリを拾われている映像を

お手元だけでもぜひ撮らせて

くださいませんか?」

するとそのご婦人は、遠慮がちながら

ニコっと微笑み

快くご協力くださいました

 

〝まにみち〟をお支えいただいているのは

地域の方とのふれあいと

実感する瞬間です

 

お話を伺うと、○○年前に、

とある都会から

乙島のこの地の高台が気に入り

丘ごと購入されて

移住されたとのことでした

 

先日、9月29日の〝中秋の名月〟は

月の出から月の入りまで

ご自宅から眺められたことを

とても弾んだ声で教えてくださいました

 

ただ、そんな素敵な場所も生活するには

『道が細く車が入ってこられないことが

とっても残念』と

話してくださいました

旅人にとっては魅力的な風情ある素敵なみちも

そこで日々暮らす方にとっては

切実な問題があることを

感じました

 

乙島の細道は

坂道もふくめ、どこか

日本遺産、尾道に通じるものがあると

密かに思っています

 

尾道は、映画のロケ地や

珍しい船も停泊するなど

観光地としてよく知られていますが、

観光客のためだけではなく

地域に暮らす方や、その地域で

暮らしていく方たちにとって

『坂も、細道も多くて大変なこともあるけど

このまちステキ』

と地域の方が誇れるような

〝まちづくり〟を考える時に

来ている気がしました

 

〝地域を誇りに思える〟

そんなお宝をみなさんに広く知らせていくこと

それが〝まにみち〟にできる

お手伝いのひとつと

強く

信じています

 

2023年10月02日まにみち:manimichi

新しい月のはじまりに

どんなに気心知れたお客さまであっても

毎年お世話になっている行事であっても

緊張感は程よく持っていたいと

思うのです

 

その緊張感を〝程よく〟していられるのは

何といっても事前の準備です

『八甲田山』や『復活の日』など過酷な撮影現場を

くぐり抜けてきた

名キャメラマン木村大作さんの言葉

『準備が8割、

一番大事なのはセッティングなんだ』

が、座右の銘です

 

とはいうものの

当日会場入り、当日リハーサル拝見

という現場もありまして

しかも場所が

はじめてのホールで

はじめて承った団体さまの

15年ぶりに開かれる単独コンサート

ともなりますと

事前に、できる限りの打ち合わせと

撮影シュミレーションを施しても

緊張するものです

 

10月の声をきいて

涼し気な秋の空気を感じたのですが

セッティングから汗だくの朝でした

 

コンサートは、来年3月で閉館される

岡山市民会館への

メモリアル・コンサートでも

ありました

受けつなぎたい文化を

〝未来への贈りものとして記録する〟

そんな仕事をさせていただいたことに

とても感謝しています

 

新たなる文化施設

〝岡山芸術創造劇場ハレノワ 〟

で受けつながれることを

願っています

 

やりとげることのできた達成感で

玉島に帰って出会えた夕景に

やっと秋を実感することができました

大きな鳳凰が翼を広げて

まちを見守ってくれて

いるようでした

 

 

2023年10月01日日日のこと:daiary

なんて美しさでしょう

昨夜は最高の〝中秋の名月〟を拝むことが

叶いました

月の出の予定時刻(午後5時56分)から

待つこと11分

種松山の稜線を照らしながら

見事なまんまるのまま

昇ってきました

 

〝中秋の名月〟が満月の日にあたるのは

今度は7年後の2030年だそうです

ああ、なんという

ありがたさでしょう

 

これで令和3年から3年連続

映像に収めることができました

次回の〝まにみち〟で

お届けしたいと思っています

 

月の出のおよそ1時間前の午後5時から

どこで名月と出会えるかな、と思いながら

〝おきさんぽ〟していました

 

玉島乙島の堀貫という地域の小高い丘を

ぐるり周って

船堀地区から急坂を登って乙島小学校を

過ぎたあたりで

小さなワンちゃんとお散歩されていた

中学生に会いました

 

笑顔であいさつを交わして

ふと気がつきました

彼が歩いてきたのは、細い小路でした

それは

密かに〝まにこみち〟と呼んで歩く

大好物のみちでした

 

その〝まにこみち〟を進んだ先が

地域を一望できる最高の場所でした

 

こうして、歩くこと1時間

〝中秋の名月〟鑑賞にこれ以上ない

ベスポジ!(ベストポジション)を

いただくことができたのです

まさに、

小路の中学生とワンちゃんが

導いてくれた気がしました

 

名前も聞いてないけれど

ここにお礼を込めて書きのこしておきます

〝ありがとうございました〟

 

幸運というのは

何気ないあいさつから始まるのかも

しれませんね

 

 

 

2023年09月30日

中秋の名月をお祝いして

今宵は〝中秋の名月〟です

 

『旧暦の8月15日、秋の真ん中の日に

昇ることから「中秋」と呼ばれ、

澄んだ空気の秋の夜空を照らす光に

「名月」の名をおくったそうです』

(第155回〝まにみち〟ナレーションより)

 

旧暦を元にしているので

ここが秋の真ん中?なんて年もありました

ちなみに昨年のことで

〝中秋の名月〟は

9月10日でした

(参照:第179回〝まにみち〟より)

 

もうお気づきかと思いますが

昨年、一昨年と

2年続けて〝中秋の名月〟を

お届けしています

 

どちらの年も厚い雲に覆われた空の下で

拝めることのできた〝中秋の名月〟

なぜか

〝これは無理かもしれない〟とは

一瞬も思わずにキャメラを据えていました

 

特に一昨年の令和3年9月21日の

〝中秋の名月〟は

特別な思いで待ちわびていました

 

感染症が蔓延していたあのころ

映像で名月をお届けすることで

〝明日への希望〟が芽生えますように

と、願いながら

 

お日さまからの光を反射させて輝く

月の光に、やわらかなやさしさと

癒しをいただいていると

月を見上げるたびに思います

 

そんな思いを込めてお届けいたしました

第155回

『中秋の名月とおうちプラネタリウム

リフレーミングをこころみて』

(令和3年9月24日初回放送)

 

BGMは久石譲さん作曲『かぐや姫の物語』

高畑勲監督のアニメ映画のサントラです

 

どうぞご覧いただけると

さいわいです

 

 

2023年09月29日

彼岸花が咲いちゅう

『やっと会えたき』

 

きのうのブログを読んでくれた

〝まにみち〟ファンの方から

『彼岸花、咲いてました!』

と教えていただいたので

今日、探しにでかけました

 

訪ねたのは

玉島の米どころ、玉島道越

稲穂の緑と、彼岸花の赤との

コントラストを頼りに

目を凝らしました

ところが

一面緑の中に赤が見当たりません

 

さらに北へ向かい

ステッチを越えた金光町下竹で

やっと会えました

田んぼに囲まれたあぜみちで

稲穂よりも低く

ひっそり可憐に咲く

彼岸花と

 

大輪の花火のような真っ赤な花と

今から咲こうとする蕾

今年の彼岸花は

これから咲きはじめるみたいです

 

〝見つけられてよかった〟

いつもよりとっても安堵する自分に

内心驚いています

 

これまで

当たり前のように思っていた

こんな小さな〝自然の営み〟も

愛おしく思えるのは

なぜでしょうか

 

感染症対策に躍起になっていた

〝あのころ〟よりもっと

『当たり前にあることなんて何もない』

という思いが

深まっている気がします

 

 

 

 

2023年09月28日

秋よ、秋...

県北のほうでは咲いているらしい

彼岸花

とんと見ないのは私だけ?でしょうか

まるで信号が変わるかのように

秋のお彼岸を迎えるころには

真っ赤な花火のように咲いて

季節を知らせてくれていました

なにかが変わってきている

そんなメッセージを

咲かないことによって

知らせてくれているのかもしれない

とさえ思うのです

 

いつもなら〝ある〟ことが

〝ない〟

というのは

実に落ち着かないものです

 

もはや、時代の波間に

隠れてしまったかのような

あの疫病蔓延を防ぐための行いは

それまでに〝あった〟ことやものを

〝無くしていった〟わけではないと

彼岸花をきっかけに

思いました

 

ずっとできていたことが

できなくなった

けれど

本当は〝ある〟

いつか何としてでも〝やる〟

そんな気概を

地下茎に養分を蓄えるように

ひとりひとりが

胸に思いをたぎらせていたからこそ

この今という日を

送れているのだと

思うのです

 

だから彼岸花はきっと

咲く瞬間を

待っているのだと

 

地球環境がどんなに変わろうとも

日本には四季という

素晴らしい文化があります

 

妄想は平和のためにしたいものですが

〝このまま冬にまっしぐらなはずが

あろうはずもない

秋がなくなってたまるものか〟

と息まいて

この暑さが続く原因のひとつが

地球温暖化にあるとしたら

自分にできる〝地球にやさしい〟ことを

やっていきたいと思います

小さなことからコツコツと

 

 

 

2023年09月27日

一瞬フクロウかと

かつての交通公園のそばのみちを

たまたま通りがかったとき

一瞬フクロウが枝にとまっているのかと思い

引き返して見上げてみると

それは

大きな〝松ぼっくり〟でした

 

調べてみると

『ヒマラヤスギ』の〝松ぼっくり〟

だそうです

スギと名乗っていますが

実は『マツ科』

葉っぱもツンツンしていて

名前を知る前は

なんの松かな?

と思ったくらいです

 

『ヒマラヤスギ』の別名は

クリスマスツリー

キラキラぴかぴかと飾られて

サンタさんがプレゼントを

掛けてくれる

あのおめでたい木が

この公園にあったなんて

想像するだけで

しあわせな気持ちになります

 

妄想してみましょう

クリスマスのころを

公園の木がぴかぴかの電飾に彩られた風景を

なんて華やかなまち

そこにマルシェが立ち

そこを目指して人が集う

特別な空間

 

そんな

にぎわいのきっかけが

かつての交通公園にあったことを

フクロウのような〝松ぼっくり〟が

気づかせてくれたみたいです

 

はじめにフクロウに見えたのが

なんだか福を呼んでいるみたいで

縁起がよさそうです

 

まちの活気を呼び覚ますような

ちょっとしたヒントは

こんなふうに

見えているようで

見えていなかったことに

潜んでいるのかもしれません

 

妄想、大切ですね

 

 

 

2023年09月26日

できるなら使いたくない言葉

それは

『無理』

という言葉です

 

願望をなんとか叶えたい

そのために工夫をこらしたい

このひとのために

この仕事のために

そんな思いで

ひとつひとつのことに

向き合っている自分でいたいと

いつも思っています

 

けれど

体が弱っていたり

心がすり減っていたりしている

ひとに対しては

『無理だけはしないで』

声をかけることが

あります

 

『無理』ってなんなのでしょう

辞書「三省堂(好きですね)大辞林」

にはこう記されてあります

 

むり 【無理】(名・形動) スルナリ

①道理に反すること、筋道の通らないこと。また、そのさま

②行うのがむずかしいこと(さま)

③困難を承知で強引に行うこと(さま)

 

日日の暮らしは

平和で穏やかなシーンだけでは

ありません

なんでこんな理不尽なことが

起きるのだろう

ということが

【無理】①道理に反すること、筋道の通らないこと。

なんて、些細なことから重大なことまで

それはそれはたくさん

あります

 

思いや

体調や

時間的なことや

優先順位や

トラブルや

いろんなことがあっても

そこに

一本の

〝芯〟のようなものがあれば

道理に反することもないし

筋道を通していられる

それが

『無理』してない

ということなのかなと

理解したようで

感覚では分かっているのですが

 

言いたいことは

『〇〇しない』という

否定言葉を

できることなら

後ろにつけて使いたくない

のです

 

本当の意味で

『無理』という言葉を使うとしたら

『無理のない』

生き方をしていきたい

なと

思っています

 

『無理のない』自分に

うそなんて

ありませんから

 

今日はホントは

すごい松ぼっくり見つけたんです

スギなのに

すごいのを

それはまた次回のおはなしにさせて

いただきます

 

 

 

2023年09月25日

イラストのようなコスモス?

9月16日(土)のブログ

『Back to the Manimichi 179』は、

昨年9月23日の秋分の日に

お届けいたしました

第179回〝まにみち〟への

タイムトラベルでした

 

その作品の中で間違えてお伝えした

〝まるでイラストのようなコスモスですね〟

その次の第180回〝まにみち〟

『思いで結ぶ、実りの彩り

玉島から秋のステキな風景を』

で訂正させていただいています

 

〝イラストのように見えたコスモス〟は

「百日草(別名:ウラシマ)」でした

植物分類学者、牧野富太郎先生のことを

知る以前のなんたる浅き知識かと

猛省するばかりです

 

この回の作品も

素敵な地域の方のやさしさに

支えられていると

改めて思いました

 

1年前と変わらぬ思いで

今も〝まにみち〟をお届けできていることを

この上なくうれしく思います

 

やっと涼しさを感じられる

おでかけ日和な季節が

訪れました

〝秋をサキドリ〟する感覚で

ご覧いただけると幸いです

 

 

2023年09月24日

お天道さま、秋を分ける

風がとってもさわやかな朝でした

秋分の日に合わせて

空が、ほんとうの秋を

プレゼントしてくれたみたいです

こんなに秋を待ち遠しく思ったのは

はじめてのことかもしれません

舘ひろしのように

「グッバイサマー」

と気取ってから

空を見上げてつぶやきました

〝おてんとうさまはすごい!〟

 

〝おてんとうさま(おてんとさま)〟は

お天道さまと書きます

高校生のころから使い込んでいる

『三省堂 新明解国語辞典』

によると

〝天地をつかさどる神の意〟

とありました

 

ふと、とある年のとある幼稚園の

運動会でのことを思い出しました

本番当日の朝、園長先生が

全園児にかけられた

激励の言葉が秀逸だったことを

 

園長先生が、子どもたちに

問いかけます

「おてんとうさまが?」

すると子どもたちは

「見てござる!」

子どもたち全員が元気いっぱいに

答えたのでした

まるで「そもさん!せっぱ!」の

リズム感です

 

〝演技中はみんなが応援してくださっています

見えないけれど、お空からは

〝おてんとうさま〟も見てくださっています

演技をしていないときも

かっこよくいてください〟

と、大人にも響く名あいさつを

されたのでした

 

ちなみに、園長先生が

子どもたちにゲキを飛ばす

「テロンテロンしない」

も私の密かなお気に入りです

 

秋分の今日は『お彼岸の中日』です

日頃からの感謝の気持ちを伝えに

ご先祖さまに手をあわせて

まいりました

 

名実ともに『秋を分けてくれた』

〝おてんとうさま〟

 

今日という節目の日に

ふと舞い降りたことが

〝ご縁〟なのかもしれません

 

『おてんとうさまが、みてござる』

 

いつも心に強い味方が

いらっしゃいます

 

 

 

2023年09月23日

〝ドラクエを手に入れた〟って?

地域大好き番組〝まにみち〟を

いつもあたたかくご覧いただき

ありがとうございます!

 

毎度「ひょんなげな」

(岡山弁でなんともおかしい)

〝まにみち〟のサブタイトルに

はてなマークを思い浮かべられていることと

お察し申し上げます

特に前回、第202回のタイトル

『冒険の日からの冒険

〝おきさんぽ〟はドラクエを手に入れた』

は、いったい何を言ってるのか?

本編で、なんのご説明もせず

大変失礼をいたしました

ここに改めまして

補わせていただきます

 

(〝おきさんぽ〟はドラクエを手に入れた?)

 

はて何を手に入れたのでしょうか?

 

ドラクエは、昭和61年(1986年)に

発売された人気ゲームソフト

『ドラゴンクエスト』のことです

ゲームそのものへの興味関心は低くとも

その名はとてもよく聞いていました

なぜならば、ドラクエの音楽を担っていたのが

あの〝すぎやまこういち〟さんだからです

残念なことに

一昨年の9月に、惜しまれながら

お亡くなりになりました

 

すぎやまこういちさんの音楽に触れた

もっとも古い記憶は、なんといっても

『帰ってきたウルトラマン』の主題歌

以来好んで〝すぎやまサウンド〟の

サントラ収集に明け暮れました

 

ところが、

ドラクエのサントラにだけは

なぜか手を出せないでいたのです

私のすぎやまさん好き、BGM好きをよく知っていて

ドラクエ音楽にゲームを通して

慣れ親しんだひとから

何度も勧められていたにもかかわらず、です

 

まったく縁は異なもの

とはよくいったものです

〝まにみち〟が8年目の200回を越えた今年8月

ドラクエⅨまでの楽曲を

場面別に再構成されたアルバムがあることを

知るやいなや

すぐに手に入れました!

 

そうです

『ドラクエを手に入れた』

ドラクエのバックグラウンドミュージック

BGMを手に入れたというわけです

ちなみに『手に入れた』は

ドラクエのゲーム中に主人公が

お宝やアイテムを見つけた時に

言葉で表わされる常套句なのです

 

そして、どんな場面にどんな曲が

どういう意味で使われているのかを

知ったうえで〝まにみち〟に

活かしたいと思い

ドラクエのゲームをはじめ

ドラクエの世界観も

手に入れました

音楽からゲームに出会うというのも

よかったなと思っています

 

おかげで〝おきさんぽ〟が

よりイキイキと

冒険のドキドキ感も加わり

とても充実した〝旅〟が

できていると感じています

 

ドラクエの〝冒険心〟

すぎやまこういちさんの

『ひとが大好き』という思いのつまった

音楽と一緒に

〝まにみち〟を愛していただけると

幸いです

 

 

 

2023年09月22日まにみち:manimichi

第203回〝まにみち〟 完成しました

〝日日〟と、うたいながら

昨日はブログをお休みしました

しばりつけの呪文「〇〇ねば」は封印して

ときはなちの言葉「〇〇したい」を

心がけています

 

ブログ書か「ねば」じゃなくて

きのうは一日こもって

〝まにみち〟作り「たい」

おもしろがって作り「たい」

と、夢中で編集してました

 

今回の〝まにみち〟のテーマは〝お接待〟

玉島のあちらこちらの地名に

今も残る〝島〟の名前

今回は玉島を代表する2つの島、

柏島と乙島を訪ねて

古きよき〝お接待〟の

あたたかさに

ふれさせていただきました

 

第203回のタイトルは、

『まにみちをゆこうよ

島の文化、お接待に感謝の〝おきさんぽ〟』

です

 

柏島では

今はもう行われていない伝統行事が

あったことを知り、地域の方から

なつかしく思い、惜しむ気持ちを

いただきました

今もどこかで密かに受けつながれている

まちや村の

〝お接待〟の習わしを

映像に記録し伝え遺し「たい」

と強く思いました

 

乙島では、ふたたび北泉の地へ

地域でも今では知る人ぞ知る

「乙島四国霊場」の札所を

巡らせていただきながら

〝おきさんぽ〟して参りました

そこで前回、地域のお話をいただいた

畑のご主人と再会でき

手にあまるほどの素敵な〝おみやげ〟を

たくさんいただきました

 

〝まにみち〟にとっての

何よりの〝お接待〟は

出会えた方々からの

ハートフルな笑顔と言葉です

この〝お接待〟をいただくたびいつも

胸の奥からうれしさが

こみあげてきます

このたびは、3名の方とお会いでき

とってもあたたかなひと時を

過ごさせていただきました

心からお礼申し上げます

 

ありがとうございました!

 

感謝の思いを込めて

第203回の〝まにみち〟

お届けいたします

 

 

 

2023年09月21日まにみち:manimichi

QRコードできました

番組内でご案内しようと

QRコードをつくりました

次回からの〝まにみち〟でお届けしたいと

思っています

こちらが有限会社げんき巧房のトップページへ

 

こちらは「まにみちをゆこうよ」のページへ

はて、どちらがよいか思案しています

 

それにしても現代の利器というものは

想像の枠を越えていますね

思い思いの画像を

QRコードに使えるとは

ありがたいものです

 

よいおもてなしができますよう

ホームページ

充実させていきます

 

 

 

2023年09月19日まにみち:manimichi

カモのご縁かも

潮風にあたりに行ったきのうの帰りみち

よっつ並んだ丸いものに目がとまり

引き返してみると

カモが4羽、池のすみっこで

きれいに整列していました

緑色のじゅうたんのような池の

そこが浅い所と知っていたのでしょうか

ちなみに名前は左から

ジョン、ポール、リンゴ、ジョージ

まるでアビイ・ロードの横断歩道を渡る

ビートルズのようです

向きは逆ですね

 

このシーンが目に焼き付いて

本日の〝まにみち〟ロケ

ここからスタートいたしました

 

残念ながら今日は彼らに会えませんでしたが

地域で大切にされていた伝統行事のお話や

ずっと気になっていた

柏島幼稚園そばの丘のことなど

地域の方から

お宝のお話をいただくことができました

 

〝おまんはだれじゃ?〟な

花にも会えました

この模様は、今週22日(金)から

23日(秋分の日)にかけてお届けいたします

第203回の〝まにみち〟

よろしくお願いいたします

2023年09月18日まにみち:manimichi

なごり夏

 

早朝5時35分、朝の空気は

風も、聞こえてくる音も

まだまだ夏の名残り、

9月の半ばを過ぎてまだ

ツクツクボウシが

目覚ましとは

 

どうにもセミの声が聞こえるうちは

秋の気配を感じるよりも

夏のなごりを思わせます

 

シンガーソングライター

イルカさんの名曲『なごり雪』は

春を思わせる切ない歌でしたが

ツクツクボウシさんの歌う『なごり夏』は

ここからの秋に期待する

希望の歌にも聴こえます

 

〝今、秋がきて君は、げんきになった

春よりもずうっと、げんきになった〟

って

 

前回の第202回〝まにみち〟で

玉島乙島の「箸蔵神社」さまを訪ねた際の

未公開シーン

『ツクツクボウシさんの歌』

フルコーラスでお届けいたします

 

 

 

2023年09月17日

Back to the Manimichi 179

次回の第203回の〝まにみち〟は

9月22日から23日「秋分の日」にかけて

玉島テレビで放送されます

なぜか放送日の多くが節目の日に重なる

不思議さと幸運を思います

 

日本の四季を24の節目に分けて

暮らしの豊かさに気付かせてくれる

〝二十四節季〟と〝七十二候〟が

もともと興味関心のあった

宇宙や天体と深くつながっていると知ってから

〝まにみち〟の道しるべとなりました

 

今日は

第203回の〝まにみち〟の題材を考えながら

はて一年前の秋分あたりは

なにをしてたのでしょうか

 

ということで

ちょうど一年前へタイムトラベル

令和4年(2022年)9月23日

秋分の日にお届けいたしました

第179回

『とっておきの小さな秋

あなたのすきとほった心象スケッチ』

をご覧ください

 

〝あなたのすきとほった〟は

現代では「すきとおった」ですが

大正12年、宮澤賢治先生が使われた言葉に

ちなんでいます

ちなみに〝心象スケッチ〟も

賢治先生の造語で

〝心に思い描いた風景や印象を詩にしたためて

宇宙や無限の時間につながるものとして

個人的なものを超えて普遍的なものとしてスケッチする〟

ことだそうです

 

BGMはすべて

久石譲さんのアルバム『銀河鉄道の夜』より

 

宮澤賢治先生が

生前、世に出されたただひとつの童話集

『注文の多い料理店』

その序文に込められた

祈りの言葉に感銘を受け

今のこの時代から賢治先生へ

〝返信〟する思いで

作らせていただきました

 

星はめぐり、時をこえて

今年の「秋分」がやってきます

あたりまえにあることなんて

なにもない

そんな思いをかみしめながらの

今年の秋です

 

 

 

2023年09月16日

この素晴らしき選択に

きのうで最終回を迎えたドラマ

『この素晴らしき世界』の

ラストは

こんなモノローグで締めくくられました

 

〝誰かが言っていたように

人生は選択の連続だ

人生の選択に正解はない

選択したみちが

そのひとの人生になってゆくのだ

どれを選ぼうと

それはそのひとの自由〟

 

壮大なイメージのタイトルだなと

思いながら見始めるうちに

日常の中の非現実的な世界(芸能界)との対比が

ていねいに描かれていて

ちょっとしたミステリーもからめながら

最後はタイトル通りの心地よい

人間賛歌で

幕を閉じました

 

〝人生は選択の連続〟

最近それを特に思うようになったのは

〝おきさんぽ〟での偶然の出会いが

これまた最近はじめたゲーム

『ドラゴンクエスト』に

重なるからです

 

〝おきさんぽ〟とは、私の名前から

2文字とって名付けたお散歩のことで

番組のための〝ロケ〟としてではなくて

自然に歩いたみちの先で出会えた

素敵なひとやことを

〝まにみち〟に紹介させていただいています

どちらもカメラと一緒に歩くことに

変わりはないのですが

歩く時間帯や方位、感情や体力など

その〝選択〟によっては

出会ったり、出会えなかったり

まさに〝壮大な運〟を思うことも

しばしばです

 

そこに『ドラクエ』が重なるという

出会うキャラクターや選ぶステージによって

まったく別のストーリーが展開するわけです

 

ほんのちいさな〝選択〟が

壮大な人生となる

ほとんど無意識に選んでいることが

ターニングポイント

かもしれません

『この素晴らしき世界』は

わが人生と

高らかに歌っていたいものです

 

 

 

2023年09月15日まにみち:manimichi

笑顔はキャメラマンの言葉

きのうはセッティングに

上半身びとびとになり

今日は本番で

白いクルーネックシャツが

水浴びしたかのように濡れるほど

ほぼ4時間、かけあしと忍者歩きの

手持ち撮影に

いそしんでまいりました

お世話になっている幼稚園の

運動会でのおはなしです

 

〝べそはかかないけど、汗はかく〟

(「365歩のマーチ」をもじって)

なんといっても

大切なお子様の晴れ姿を

もっとも近くで撮らせていただいてるのですから

全保護者のみなさまの目を

お預かりしているという意識で

キャメラマンさせて

いただいています

 

子どもの動きは予測不能なことが

とってもたくさんありますから

全方位に集中して

安全に配慮することは

もちろんのこととして、

キャメラマンとして大切に思っていること

それは

〝笑顔〟です

 

かわいらしい演技には

自然に顔がほころびます

けれど

4時間という長丁場の中では

息が上がってくると

〝意識〟していないと

笑顔にはなれません

 

〝しんどい〟と思った時が

スイッチの入れ時です

ふっとしたタイミングで

子どもと目が合って

笑い返してくれたりすると

もううれしくなって

それがエネルギーとなって

笑顔になれる

そんな〝笑顔サイクル〟のおかげで

4時間楽しく撮らせていただきました

園児、保護者のみなさま、先生方

ありがとうございました!

 

おわりに

一昨年の夏お亡くなりになった

かの名優、千葉真一さんが

遺された

『肉体は俳優の言葉』

という言葉をお借りして、

座右の銘とさせていただきます

 

『笑顔はキャメラマンの言葉です』

 

 

2023年09月14日

普段どおりの習慣

〝おきの日日ブログ〟

と題したこちらのページが

10日目を迎えました

日日のことを思いつくまま

記している、いわば

〝げんき巧房〟の日誌のようなもの

です

もっと仕事のことやら

撮影の工夫やら

編集のこだわりやら

技術やスキルに関しての話題も

あるのですが

やっぱり羅針盤は

〝心〟に

向かうのです

 

秋の運動会シーズンを迎えて

いつもお世話になっている幼稚園へ

準備に伺った時のお話です

いざ、セッティングを進めようとした時

ある忘れ物に気がついて

「しもうた、〇〇〇わすれた...」

と、自分としては小声でつぶやいた

つもりでしたが

たまたま通りかかった先生が、

『ありますよ、どうぞ』

とすぐさま振り返って

スッと渡してくれたのです

ハサミを

 

なんと素早い反応

なんと機敏な思考

〝聞こえるか聞こえないかの声に

耳を傾けられる〟

それは能力者といっても

いいほどです

 

いつも幼き子どもたちと真剣に

向き合っている先生方が

〝普段どおりの習慣〟にされている

ありのままの姿を見た思いが

しました

 

なにげない、ほんの数コマの出来事を

こうしてブログに記して

その〝心〟をここに刻んでいく

そんな

〝普段どおりの習慣〟に

していきたいなと思った

10日目の日誌です

 

 

 

2023年09月13日

秋の連想、行楽のこと

あんまりにも暑くて、

毎日ゴロゴロ鳴る不安定な空に

そろそろ

涼しくなってからの

秋の行楽から連想するお話です

 

〝行くを楽しむ〟と書いて

『行楽』

〝こうらく〟といえば

すわきこうらく中華そば

を思い浮かべます

 

その昔、玉島のまちの真ん中に

玉島バスセンターと呼ばれた

ターミナル(起点と終点を担う重要施設)

がありまして、

当時としてはかなり大きな商業施設も

併設されていたので

遠方からバスに乗って買い物して

バスで帰るという方もたくさん

いらっしゃったようです

周りにも映画館や銭湯、飲食店などが

あって、とっても賑わっていました

 

その飲食店のひとつに

〝すわきこうらく中華そば〟

という名前のラーメン屋がありまして

高校時代の同級生のご両親が営まれていました

部活おわりなどによく通った目的は

中華そば

言いたいところですが

「少年サンデー」の〝うる星やつら〟を

毎週欠かさないことが

大きな楽しみでした

そのラーメン屋の息子は

バンドを組んでいました

特にカバーしていたのが

〝オフコース〟

そこに通ううち、「ボーカルがいない」と

言い出した彼に

「読み終わったサンデーあげるから

文化祭で歌ってくれ」

と懇願され

ステージに上がることに

 

曲は、

『一億の夜をこえて』

などオフコース一色

あんなハイキー、どうやって出したんでしょう

文化祭は大いに盛り上がったのですが、

もげもげの音程に

赤面するばかりです

短期間で一度きりでしたが

バンドってとっても

楽しかったということだけは

覚えています

映像として残されていない時代

ほっとするようでもあり

さびしくもあり、です

 

「映像は、記憶の玉手箱やねん」

思えば、高校時代の友人からは

今のこの仕事の支えとなる言葉を

たくさんもらっています

 

秋の連想

〝こうらく〟から思うこと

それは青春と中華そばとサンデーと

文化祭と歌とバンドと

まちの活気はひとつだった

という、今となっては

まぶしすぎる

記憶でした

 

 

 

2023年09月12日

虹OP(オープニング)

一昨年の10月

県北津山へとんでった時の

川面に架かる見事な虹との出会いが

いまの〝まにみち〟の

虹オープニングを始める

きっかけとなりました

 

「私たちの生きている、暮らしの周りは

気がつけば

四季折々の 素敵な彩りに 満ちています」

(2021年11月26日放送 第159回

『虹架ける四季の彩り〝裏山〟の赤い大きな木と

大山とびち』ナレーションより)

 

暮らしの彩りをいつも感じていたい思いから

日日のことや撮影素材から

赤橙黄緑青藍紫を選んで

オープニングに添えさせていただいています

 

ひとに会って話を聞けないでいた

2年前の秋、、、

もはや通り過ぎたこととは

まだとても云えない世界の中で

心には、らんまんの花を

咲かせていたいと

思うのです

 

この年、令和3年(2021年)の秋は、

悩みもがいた甲斐あって

それまでずっと足踏みしていた〝とびち〟構想を

実行できた年でもありました

それがタイトルにもある『大山とびち』の

由来です

 

待ち遠しい

小さい秋ともうすぐ会えます

からだをいたわりながら

げんきよく羽根を広げて

いっぱいとべる日を

楽しみに思っています

 

2023年09月11日まにみち:manimichi

未公開のおはなし

山下景子さんの書

『美人の日本語』を開くと

今日9月10日に記された言葉は

〝稲妻〟

でした

そこで思い浮かべたのが

9月1日放送の第202回〝まにみち〟

お届けできなかったワンシーンが、

遠くの空でびかびっか光る

稲光

でした

その動画がコチラです

 

番組の前半で

玉島八島の田園を訪ね

牧野式植物図鑑のように

稲の受粉(おしべとめしべ)を紹介し

同じ日の夕暮れに見た〝稲光〟に

「どういて〝稲が光る〟と書くが?」

というナレーションを

つける予定でした

が、やっぱりなんといっても

映像が恐ろしいので

自主規制した次第です

 

あまりの輝きに

はじめは美しさを感じて

そののち、稲光の真下の地域の方々を想像して

ただただ怖くなりました

雷雲の発生している場所を

お天気アプリで調べてみると

淡路島と神戸の間の

明石海峡あたりでした

 

〝真上〟に稲光

〝真下〟の私たち

いつ何時、どんなことが起こるか

もはや想像の域を越えた世界に

生きているのです、私たちは

 

地球温暖化の影響は確かに大きいのでしょうが

自然環境はそればかりではありません

何が問題なのか

思い込みを取っ払って

身近な暮らし方から

大切にしていきたいものです

 

 

 

2023年09月10日まにみち:manimichi

心の〝のりしろ〟

今日の早朝は、

窓を開けると涼し気な風が

カーテンをゆらして

秋めいてきた?と

思ったのも束の間

日中はまだまだ汗だくです

お身体くれぐれも大切に

おすごしください

 

ススキは、秋の七草のひとつで

春の七草は、食べて味わい

秋の七草は、見て愛でるそう

ですが

白状すると、この一枚を写真に収めたのは

8月22日のことでした

残暑真っただ中のススキを

愛でる余裕もありませんでした

 

童話作家の東君平さんは、

そんな余裕のようなものを

〝心ののりしろ〟と

表現されています

 

昨日の「白露」とか

今日の「菊の節句」とか

節目を思い、季節を感じて

心の〝のりしろ〟と一緒の

日日でいたいものです

 

2023年09月09日

〝モウソウ〟のタネをまく

歩いて、観察して、

土地のひとに話を聞いて

〝わたし、このまちが好きになりました〟

 

植物を愛し

植物分類学のみちを歩きぬいた

牧野富太郎先生を

生涯かけて支え続けた妻、寿衛子さんの言葉です

今年4月、連続テレビ小説

『らんまん』の放送が始まってからすぐ

不思議な縁に導かれるように訪ねた

高知県・牧野植物園

 

先生の偉業を知り、先生の遺されたお言葉に

激しく心、動かされて

今の時代に語り継ぎたい

魂のメッセージとして

受け取らせていただきました

この経験が、今の

地域大好き番組〝まにみち〟の

心柱となっています

 

今朝放送された、ワンシーンは

〝まにみち〟が思い描く姿と重なって

とっても〝胸アツ〟な展開でした

 

そうしてまちを好きになった寿衛子さんは、

明治中頃の未開拓の渋谷のまちで

待合茶屋を開くことを決意し

まちのひとに、こう語り掛けたのでした

〝まずは、妄想のお話を〟

 

今の渋谷の発展が〝妄想〟からという視点が

なんとも愉快痛快に思えます

このシーンは、今や社会問題でもある

やせ細っていこうとしている

地方への

限りないエールであり

水やり

のようにも思えました

 

「モウソウという植物があって、

種をまかんことには芽をださんき」

牧野富太郎先生になりきって

この先のまちを妄想してみます

 

2023年09月08日

心の栄養、これあればこそ

いつものことが

いつもあるわけじゃない

そんな〝わかってたつもり〟のことが

起きてしまった

あんなに暑かった夏のおわり

寒さにオロオロ歩いた

宮沢賢治先生の

〝雨ニモマケズ〟

のように

 

中川ワニさんの新しい珈琲

どっさりミックス・フルーツゼリー

エビ天かす入りの卵焼き

冷やしうどん

 

飲めること

食べられること

笑うこと

そんないつものことが

奇跡に思える

一瞬一瞬が

その積み重ねです

 

1秒間に60コマの動画作品を

世に送り出している者のひとりとして

思うことは

〝ひとコマひとコマが必要で大切〟

一瞬一瞬

決して流されてるわけでは

ないのです

 

2023年09月07日

心の良薬

もはや毎日に、いえ、

人生になくてはならないもの

NO LIFE,

NO

COFFEE

それが〝中川ワニ珈琲〟という名の

精魂こめてブレンドされた

逸品です

 

香りに、味に

パッケージにも

そのていねいさや

珈琲に向き合う姿勢も感じられて

日日

豊かなひとときをいただいています

 

また今日も

新しいワニ珈琲が

届きました

 

予期せぬことが

隣り合わせの人生であることを

身に染みて感じた

このごろの日日に

この〝ワニさんからのお手紙〟のような

あったかな珈琲を

全細胞にめぐらせて

明日への希望が

湧き上がりますように

 

〝中川ワニ珈琲〟は

心の良薬でも

あるのですよ

 

 

 

2023年09月06日

天気雨

晴れてるとの雨ふりがいっしょの世界

天気雨...またの名を「狐の嫁入り」

というそうです

不思議な現象を狐の変幻自在さに

重ねたのでしょうか

 

〝晴れなのに雨〟

〝雨だけど晴れ〟

 

言葉の選び方ひとつで

心も

変幻自在といったところでしょうか

 

ちなみに関西地方では

「狐の嫁入り」を

「狐のご祝儀」ともいうそうです

〝げんきだしていこーん〟

キツネさんから

励まされてるような

心晴れな朝でした

 

 

動く「天気雨」の画は、コチラです

午前6時20分撮影

2023年09月05日日日のこと:daiary

好きなことをかく

好きなことをかく

と書いてみて

周りにはとってもたくさんの

サントラCDだったり

本やマンガだったり

お気に入りの小物や雑貨や手帖が

どっさりあって

そのひとつひとつのおかげで

今の仕事はでき上がってきてるんだなぁ

〝好き〟に包まれてできる仕事は

なんてしあわせなことかと

新しいホームページを

作りながらふと思いました

 

最近ではサントラがきっかけで

ドラクエさんが仲間に加わりました

齢50と9歳は

未知なる興奮にも包まれています

これが仕事に活かされていくとは

夢にも思っていません、でした

 

こうして書き残していくことも

日日のことにしていけたら

いいなと思います

 

好きを真ん中にして

2023年09月04日日日のこと:daiary