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心うるおう映像の贈りもの、お届けします

またねのやきとり

ちょうど4年前の2018年7月は、忘れられない、〝忘れてはいけない〟7月です。
7月7日の西日本豪雨災害から135日たった11月18日、真備のまちに明かりを灯す一心からそのお店はオープンしました。
焼き鳥のお持ち帰り専門店
「串もん屋 七幸(しちこう)」さんです。

その名前の由来は〝七(しち)という数字にふたたび幸せが宿りますように

七幸さんの魅力は、
大山地鶏(鳥取県大山のふもとで飼育された鶏)という確かな素材と美味しさはもちろんのこと、なんといっても被災された地域に寄り添う
〝やさしさ〟と〝熱き心〟です。

食を通してだけでなく、〝あたたかな心の〟復興支援に全力で取り組まれた七幸さんが、今年7月7日をもって閉店されるとSNSで知り、ありがとうを伝えたくてお店を訪ねました。

玉島への帰り道、タケノコのモニュメントのある宮田橋をわたっていた時、
目に映った小田川の風景が、あまりにも鮮やかでした。
〝この空の青と、水の色と、川辺の緑をのこしておきたい〟

あの日より前の〝豊かな風景〟にはまだまだ遠いのかもしれません。
改修工事が終わった堤防の白い筋は、包帯のようです。

〝自分にできることは何か〟ヤキトリを食べるたび、考える機会を与えてくれていたのも七幸さんでした。
青空の真ん中の〝逆ビックリマーク〟のような雲は、何かのひらめきの前触れかもしれません。

また逢える日まで、七幸さん。
空にかかげたヤキトリが、
〝またね〟と手をふってくれていました。


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