気がつけば、ゴ本そろって戦隊もの。
上から、大学進学のときに父からもらった〝初代〟パイロット、楽譜が書けそうな太字。
一本はさんでオレンジが〝2代目〟プラチナ、廉価版PLATINUM。
一昨年の令和2年11月、啓示のように万年筆の存在が舞い降りて買い求めました。
〝3代目〟がその上。プラチナの「美巧」シリーズ、双竜。
あまりに使いすぎてキャップが摩耗してしまい、修理になんと7カ月と聞き手にしたのが〝4代目〟イギリス製のパーカー。国内製にはないクセのある書き味にハマりました。
そして、〝5代目〟は原点回帰のパイロット「コクーン」細字、繭のようななめらかなフォルムに惹かれました。
いつのころからか、メモ魔、なんです。
おなじくらい、記憶も、飛んでいってます。
だから日記もこまかぁな字で自分にしか読めないような暗号と化しています。
消しゴムで消せるペン、フリクションを一時使っていましたが、文字まで記憶の彼方に飛ぶような気がして使うのを控えてから、選んだ筆記具が万年筆でした。
日頃、映像と言葉と声を駆使して作品づくりをするにあたり、
書き貯めたメモや日記から言葉を抜き出して、構成を立ててナレーションを書くという
一連の流れに、近頃とあるキッカケがあって(またの機会に書きます)
新しいチャレンジをしたいという思いが、ふつふつとしていました。
それは、〝あらかじめ書いた台本を読むのではなく、その場で浮かんできた言葉を紡げないものだろうか〟という思いです。
そんなある日、古本屋で目にしたある本の帯に記されていた、
「言葉にできないことは、考えていないのと同じである。」という言葉が胸につきささりました。
(※本のタイトルは、昨今の世界情勢に鑑み紹介を控えさせていただきます。コピーライターの梅田悟司氏が2016年に発行されました)
曰く、「心に浮かんだ感情を〝内なる言葉〟として意識し、紙に書き出して意見を育てよ。すると語彙が増えて心のままに言葉にすることができる」という内容でした。
ほんとうにそんな夢のような、、、ということは、やってみてから書くことにします。
万年筆にはじまり、実に久しぶりにこの場に立って、つらつらと記しました。
〝内なる言葉〟のままに書くのは、ほんとうは心地よいものだなと、その本と出会ってから改めて思います。
これから〝内なる言葉〟と向き合うことを自分が時間をつくって選ぶなら、
苦手意識満載の「ホームページ更新」という時間も選んで作れるはず、と
気持ちがさっぱりと、
洗濯されたみたいです。 2022.6.27.