あしたは霜降
早いもので、
秋の二十四節季としてはもうラスト
『霜降(そうこう)』に
明日から入ります
『霜降(そうこう)』は、
読んで字のごとく
〝霜が降りるころのこと〟
だそうです
今朝はやく撮った、車のフロントガラスの写真は
朝露でした
かろうじての『寒露(かんろ)』です
『寒露(かんろ)』は、
〝草木に降りる露が冷たさを増すころ〟
のことで、令和5年の今年は
10月8日がその節目でした
だから今日までは
まだ凍っていない〝露〟ということで
冷え込むのはもうしばらく
猶予をいただきたいものです
今年は太平洋高気圧がずいぶんとがんばり
9月の終わりごろまで
真夏日が続くという異常ぶりでした
そのぶん台風の襲来の数が
今年は少ないと感じています
地球という〝生きもの〟が
夏の暑さで試練を与えながら
台風を減らして
バランスを取ってくれたのでしょうか
植物の世界でも
生い茂ることで
有害物質を中和して
土壌をきれいにしてくれる
草花があるそうです
まるで『風の谷のナウシカ』の世界の
その主役こそ
〝セイタカアワダチソウ〟
だそうです
きのう、真庭市蒜山を訪ねたのは
森のように広がった、まっ黄色の風景を
期待していたからです
蕎麦屋の名店「叉来(またぎ)」のご主人に
「いまハマってることはなんですか?」
と聞かれて
「今は〝セイタカアワダチソウ〟です」
と答えると
「ああ、そりゃ残念」
と言われた訳が、探していくうちに
わかりました
蒜山三座に近い山裾のあたりには
あまり群生していなかったのです
どちらかというと
人家のあるあたりの方に
いくつかの群生地があるばかりです
大山からの火山灰の影響とも
考えられましたが
蒜山というところは
土もきれいな所なのだと
実感しました
蒜山大根に初恋キャベツ
野菜は旨いし
蕎麦も絶品
健康的に暮らせる理想的な環境は
土地を切り開かれた先人たちの
ご苦労はもちろん
人知を越えた、知られざる
〝大地の営み〟があったのかもしれない
と、妄想してみると
もしかしたら、かつては
たくさん生えていた
〝セイタカアワダチソウ〟たちが
土壌の環境を整えるために
一役買っていたのかもしれません
「なぜ蒜山は美しいのか」
と〝ブラタモリ〟的なお題を
付けたくもなります
誰も知らない
〝セイタカアワダチソウ〟の物語
まだまだ続きそうです
〝蒜山とびち〟にて